プロジェクトが進まない原因は、管理不足ではなく認識のズレにあります。プロジェクトの動きを可視化するフレームワーク「プ譜」を用いて、成果につながる意思決定と現場の推進力を高めます。
導入のねらい
プロジェクトをどう進めるかを直感的に表すための「譜面」。音楽家にとっての楽譜、棋士にとっての将棋のように、関係者の「意図」や「動き」を表現する。
作業工程や期日、担当者を整理するWBSとは異なり、どの方向を目指し、誰がどのような動きをとるのかを可視化する図解手法。
- プロジェクトの捉え方の転換
プロジェクトを「計画どおりに管理する対象」ではなく、状況が変化することを前提に判断を重ねながら進める取り組みとして捉える視点を養う。 - 現場での停滞要因の可視化
「プ譜」を用いて、目標・関係者・制約条件を整理し、停滞の構造を明らかにする。 - 試行錯誤を前向きに続ける組織風土づくり
失敗や不確実性を前提に、状況を見立てながら一歩踏み出す姿勢を育む。
受講者が得られる効果
- プロジェクトの状況を整理し、全体像を俯瞰できるようになる
プ譜を使って考えを整理することで、状況に振り回されず、自分なりの見立てを持てるようになる。 - プロジェクトにおいて何を優先すべきかを考え、判断できるようになる
プ譜を通じて「勝利条件」や優先すべき価値を言語化し、状況に応じた判断ができるようになる。 - 失敗への向き合い方が変わる
想定外やトラブルが起きても慌てず、プロジェクト全体を見渡しながら次の一手を考えられるようになる。
概要
多くの企業で、WBSや進捗管理を徹底していても、プロジェクトが思い通りに進まないという課題が生じています。背景として、関係者間の認識のズレや優先順位の不明確さが、意思決定の停滞や現場の疲弊を招いている現状があります。
本プログラムでは、プロジェクトの動きを可視化するフレームワーク「プ譜」を用いて、目標・利害関係者・制約条件・勝利条件を可視化し、プロジェクトの全体像を構造的に捉え直します。そのうえで、状況に応じて何を最優先すべきかを見極める視点を養います。また、失敗を避けずに学ぶ姿勢を身につけることで、不確実性の高い環境下でも自律的に判断し行動できる人材の育成へとつなげていきます。
| 解決できる問題 | ・WBSで進捗管理しているが、プロジェクトが思い通りに進まない ・関係者間で認識のズレが生じ、合意形成や意思決定が難航する ・不確実性や失敗への不安から、適切な判断や行動ができない |
| 受講対象者 | プロジェクトマネージャー、プロジェクトリーダー、新規事業やプロジェクトにかかわるメンバー |
| 1クラスの受講人数 | 20~30名 |
| 研修日数 | 半日、1日 |
| 担当講師 | 後藤洋平(株式会社ゴトーラボ 代表取締役) |
カリキュラム例
1.イントロダクション:プロジェクトとは何か/なぜ思い通りに進まないのか
・「プロジェクト」という言葉からイメージするもの
・世の中には二種類の仕事がある
・プロジェクトは、現状に対して変化をもたらすもの
・プロジェクト活動における頻出課題
・プロジェクト的な活動における「つらさ」や「不安」
2.書いてみよう!プ譜:状況認識を可視化するワーク【ワーク】
・プロジェクトを可視化するフレームワーク「プ譜」
・「獲得目標(成果物)」を書き出す
・利害関係者と、その内心を整理する
・制約条件・有利/不利な条件を洗い出す
・施策・中間目的・勝利条件を考える
3.プロジェクトを前に進める最も重要な着眼点:管理では捉えきれないプロジェクトの本質
・プロジェクトという時間空間で起きる「言葉」のすれ違い
・同じ言葉でも、想像するものは違う
・プロジェクトの本質=予測不可能
・プロジェクトの「管理」は万能ではない
・「勝利条件」を発見せよ
4.失敗からの学び方:失敗を前提に、学び続けるプロジェクトへ
・あらゆるプロジェクトは「失敗」する
・失敗学における失敗の定義
・プロジェクトにおける「失敗三兄弟」
・「良かれ」と思ったことから引き起こされる失敗
・不確実性と失敗は、「上手に学ぶ」ことで味方につける
講師の特長
・多様な業界・大企業のプロジェクト支援実績を持ち、現場で起こりがちな混乱や課題を踏まえた実践的な指導を行う。
・未知の要素を含む取り組みを前進させるための「プロジェクト工学」の構築に取り組み、理論と実務をつなぐ視点で指導。
・大手企業や自治体、大学などの教育機関において、研修やプロジェクト伴走支援を幅広く実施している。
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