アドラー心理学とは?
アドラー心理学とは、アルフレッド・アドラーが築き上げた心理学です。アドラーは、フロイト、ユングとともに「心理学の3大巨頭」と呼ばれ、現代のパーソナリティ理論や心理療法を確立した一人です。アドラー心理学は、部下育成や子育てなどビジネス・プライベートの両方の人間関係に効果の高い心理学と言われています。
アドラー心理学は、「自己決定性」「目的論」「全体論」「認知論」「対人間関係論」の5つの理論と、「勇気づけ」の技法、「共同体感覚」という価値観で構成されています。
アドラー心理学の5つの理論
①自己決定性-置かれた環境をどう捉え、どのように対応するのかを決めるのは自分自身
②目的論-人の行動には目的がある
③全体論-人は心も身体も結びついたたった一つの存在
④認知論-誰もが自分だけのメガネを通してモノを見ている
⑤対人間関係論-すべての行動には相手役がいる
研修のねらい
「仕事やプライベートでの人間関係がうまくいかない」「もっと自分に自信を持ちたい」「折れない心をつくりたい」など、対人関係や自分自身に関する悩みを抱えています。アドラー心理学は、私たちが自分の人生を自らの力で切り開く大きな助けとなります。所属管理者として必要な能力・役割を理解し、変革と勇気づけを通した職員の意欲向上(モチベーション)、そして部下の能力を引き出す指導法などのアドラー心理学をベースとした技法を中心に身につけていきます。
①「業務」と「組織」の両面から学ぶ「マネジメントスキル」
業務と組織の両面に着目したマネジメントスキルを学んでいきます。演習問題などを通し、受講者同士で啓発を促し、より深く理解能力向上を図っていきます。
②アドラー心理学から学ぶ、変革と勇気づけのリーダーシップ
管理職の大きな影響力は「背中で教えること」です。自らモデルを示しながら、変革に向けての勇気づけのリーダーシップの素養を徹底的に身につけます。
③「理論」を「実践」することで取得する研修
研修時間の60%程度が演習時間で構成されております。これは、講義を通して得た「理論」をすぐに「実践」させることで、受講者のイメージをよりクリアにし、持続効果をもたらすためです。
研修の効果
・この研修で直面する雰囲気は過去の延長線からの決別です。プレイヤーからマネジャーへ、フォロワーからリーダーへの思考と行動が間違いなく変わります。
・管理職としての意識が高まり、これからの職業人生の指針が得られます。
・部下一人ひとりの能力を引き出す指導法および組織全体の目標達成に向けた進行管理の手法が身につきます。
研修プログラム例
<1日目>
1.オリエンテーションとリレーションづくり
2.管理職に求められる役割
・組織の人間的側面と業務的側面の2本柱を固める役割
・組織の二つの流れ
・マネジメントとリーダーシップの違い
3.業務のマネジメント
・務改善に向けての戦略的発想法、優先度/重要度発想、時間と仕事の管理
4.チーム・ビルディング
5.変革型リーダーシップ
・「自己変革なくして組織変革なし」のスローガンをもとに
意識変革・業務変革に直結する変革型リーダーシップを身につける。
6.モチベーションと勇気づけのリーダーシップ
・部下のやる気を引き出す勇気づけを理論と実践を通じて徹底的に身につける。
<2日目>
7.1日目の内容の振り返り
8.変革型リーダーシップ(応用編)
9.勇気づけリーダーシップ(応用編)
10.アクションプラン
・職場風土と業務の改善に向けて今から先に何をなすべきかについてグループ・ワークを徹底的に行う
11.実行計画作り
・「アクション・プラン」を個々人に落とし込み、今後職場で活用することを再認識する。
12.全体総括と質疑応答
その他、アドラー心理学を活用した講演・研修を実施できます
・活力のある日常生活、仕事を得るためのヒントを得る「アドラー心理学研修」
・アドラー心理学を通じ、感情や共感の技法を学ぶ「アドラー心理学を活用したコミュニケーション」
・“勇気づけ”の自立型リーダーシップで部下を育成する「勇気づけワークアウト」
・良好な人間関係の構築に役立つスキルが短時間で身につく「部下育成のためのカウンセリング・マインド研修」
・自分を成長させるヒントが得られる「八掛人生研修」(シニアキャリア研修)
1クラスの受講人数 | 24名 |
研修日数 | 1日~2日 |
担当講師 | 岩井 俊憲(有限会社ヒューマン・ギルド代表取締役) |
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