1on1研修~個人に焦点をあてた対話で信頼関係強化・不安解消に繋げる~

1on1ミーティングとは

1on1ミーティング(以下1on1)とは、管理職と部下による1対1の定期的な対話の時間です。
一般的な面談との大きな違いは「部下のための時間」であるという点。管理職は、部下の話を聞き、部下の状況や問題、関心事を把握し、アドバイスをして解決を行う場です。部下の気持ちがすっきりしたり、納得感を持ったり、チャレンジしていこうと行動したりすることが重要です。

組織で行われているコミュニケーションの課題

企業の課題は、事業面と組織面の2つに大きく分類されます。
組織面での課題は、人が育たない、優秀な人がやめてしまう、チームに活気がないなど「人」に関すること。これらの問題を突き詰めていくと、根本的な原因は「個人に焦点をあてた対話の不足」です。業務に焦点をあてた「仕事の話」は、コミュニケーションをしているというより、「結果を出すための情報交換」をしているに過ぎないのです。
個人に焦点をあてた対話の目的は、「部下との信頼関係づくり」「部下の不安解消」「部下の心身状態の確認」など、部下自身に関することです。「今、どんな思いで仕事をしているのか?」「体調はどうか?」「今後はどのような業務をしていきたいか?」「業務でどんな成長ができたか?」などを共感的な姿勢で聞き、部下が業務、キャリア、プライベートについて考えていること、感じていることを話してもらいます。

1on1研修が求められる背景

昨今、1on1が必要になっているのかは、社会的背景からも見えてきます。個人の生き方や個人を取り巻く環境が多様化・複雑化しており、仕事に影響を与える事情が増えているのです。

・会社以外での個人事情の複雑化(親の介護、男性の育児、女性の働き方、保育園事情等)
・心の病を抱える人の増加
・残業規制や働き方の社会問題化
・転職市場の広がりにより、退職しやすい環境になっている
・キャリアが見えない時代で将来に不安を抱える若手社員の増加
・職場の人と飲みに行く機会の減少 等々

これからの時代に選ばれる会社とは、多様化・複雑化する個人事情をしっかりと聞いてくれる会社です。昭和な時代は、安定的な給与の上昇と終身雇用という恩恵に対して、社員が残業をいとわず奉公しました。しかし現在は企業が真に個人と対話し、共生していく時代に変わりました。それを体現するのが1on1です。

1on1研修の効果

・1on1が必要な背景を理解し、1on1を実践できるようになる
・1on1を通し、管理職と部下との間に信頼関係が生まれる
・管理職が部下の状況を把握することで、「先手の対策」へと人材マネジメントが変わる
・部下が自発的に動けるようになる
・部下のメンタル不全防止、離職防止につながる

このような課題を抱える企業・従業員におすすめです

・1on1の導入を検討しているが、社内にどうのように浸透させていいか知りたい
・1on1を導入したが、スムーズに運用できていない
・実際の1on1のシーンで何を話していいか分からないと悩んでいる管理職が多い
・そもそも、対話の正解がわからない、話す内容を決めていない
・管理職ばかりが話しており、従来型の業務進捗確認の場になっている

部下を成長へと導く1on1のポイント

1.部下のための時間であり、「主役は部下」
2.経験を通じての気づきを促し、部下のモチベーションや成長を高める場とする
3.管理や意見の押し付けではなく、信頼関係のうえ一緒に考え、伴走する
4.「意図した対話」をするために、話す内容を決めておく
5.管理職の共感力/観察力/傾聴力/承認力/質問力/フィードバック力を高める
6.部下に1on1の目的と行ってほしいことを啓蒙する

1on1研修ラインナップ

効果的な1on1が実施できるようになる!「リーダーのための1on1コミュニケーション研修」

■受講対象者:管理職

■研修のねらい
多くの管理職が、「1on1を導入したが、何を話せばいいのかわからない」という課題を抱えています。
当プログラムは、
 【Why】「なぜ」対話が必要か?を理解する
 【What】「何を」対話すればよいか?対話の全体像を理解する
 【How】「どう」対話すればよいか?
  対話で必要なコミュニケーションスキル(傾聴・質問・承認)を理解する

を学び、1on1の場で効果的な対話ができるようになることを目指します。
コミュケーションのベクトルが一方的な「伝える」力だけでは対話が促せません。
「対話」とはどのように相手と自分の期待値をすり合わせていくか?というループである、ということを理解し、その実践手段を演習などと通じて習得していただきます。

■研修プログラム例
1.イントロダクション
2.【Why】対話が必要な社会的背景 
3.【What】何を対話するか?-すり合わせ9ボックス
4.【How】どのように対話するか?-すり合わせ9ボックス
5.研修のまとめ、質疑応答

部下のための1on1コミュニケーション研修

■受講対象者:部下(メンバー)

■研修のねらい
1on1は部下のための時間です。部下は、考えること、しゃべることを主体的に準備する必要があります。部下に、目的理解・準備・当事者意識を理解させ、主体性をもって話すテーマを準備し、自分の考えや気持ちを整理し、気づくきっかけになります。

■研修プログラム
1.1on1ミーティングが必要な社会的背景
2.1on1の全体像
3.1on1では何を話せばいいのか?
   ①すり合わせ9ボックス
   ②業務レベル/個人レベル/組織レベル
4.すり合わせ9ボックス活用法
5.まとめ

  • 社内で1on1を導入している。1on1の必要性より、どのように有効に進めるか、1on1の管理職のスキルをアップさせる必要を感じた
  • 管理職・部下間の対話が極端に少ないので、今後の育成・教育の参考になった
  • 1on1の考え方を知るだけでなく、導入企業の事例を伺えたことで、対話をどのように行うべきか具体的に考えることができた
  • 既に1on1を試行導入しているが、各マネジャーがやり方を分からない状態。このままでは定着しないので、工夫したい
  • “1on1では部下が主役になること” この一言で1on1の意味が腹落ちしました
  • 管理職がドライな対応をしているという話が印象に残った。当社もそこに問題があると感じている
1クラスの受講人数24名
研修日数90分~1日
担当講師世古 詞一(般社団法人1on1コミュニケーション協会 代表理事/株式会社サーバントコーチ 代表取締役)

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