「学んでから実践する」から、「実践そのものを学習にする」へ。
導入のねらい
- 管理職の日常にある「実践」を、学びの起点にする
管理職は、日々さまざまなマネジメントの場面に向き合っています。 部下との1on1で迷った。任せたつもりが丸投げになった。厳しく言うべきか、待つべきか迷った。チームが動かず、結局自分でやってしまった。 こうした日々の迷いや試行錯誤は、管理職にとっての重要な「学習素材」です。 本研修では、新しい知識やスキルを一方的に教えることから始めるのではなく、管理職自身の経験と、いま現場で直面している課題を学びの起点にします。 - 「知っている」から「状況に応じて実践できる」へ
マネジメントは、「知っていればできる」仕事ではありません。 たとえば「部下に任せることが大切」と知っていても、「この部下に、いま、何を、どこまで任せるのか」の答えは、相手や状況、関係性によって変わります。 だからこそ必要なのは、知識やスキルを増やすことだけではなく、自分の経験を捉え直し、自分なりに考え、試し、その結果からまた学ぶ力を養います。 - 「学んでから実践する」から、「実践そのものを学習にする」へ
「非インプット型」とは、インプットを行わないという意味ではありません。必要な理論や知識は活用しますが、それを「正解」として覚えることを研修の中心には置きません。
経験する → 捉え直す → 語り合う → 次の一手を考える → 現場で試す → 振り返る。 この循環を通じて、一人ひとりの管理職が、自分なりのマネジメントを育て、実践から学び続けられるようになることを目指します。
受講者が得られる効果
- 自部門の課題を適切に見立てられるようになる
日常の違和感を起点に、パターンを「認識のメガネ」として活用することで、見過ごしていたマネジメント上の課題を捉え直せるようになる。 - 自分なりの打ち手を考えられるようになる
マニュアルのような決められた答えではなく、「中空の言葉」をヒントに、自部門の状況に適したアイデアを発想し、具体的な行動へつなげられるようになる。 - 実践から学び、次の行動を改善できるようになる
自部門の実課題に取り組み、成功・失敗の経験を振り返ることで、次のアクションを考え、試行錯誤を重ねられるようになる。
概要
本プログラムは、管理職が実際に抱える課題そのものを学びの中心に据える「非インプット型」の管理職研修です。熟練者のコツを、抽象論でも具体的な行動指示でもない「中空の言葉」として扱うパターンランゲージを「認識のメガネ」として活用し、課題の見立てや打ち手の発想を支えます。さらにPBLの考え方で、現場で試し、振り返り、改善するプロセスを組み込み、自部門に合った一手を継続的に考えられる状態を目指します。
| 解決できる問題 | ・研修で学んだ知識が、実際のマネジメント行動につながらない ・管理職が自らの経験や試行錯誤から学ぶ力を高めたい ・正解のないマネジメント課題に、自分なりに判断・実践できる管理職を育てたい |
| 受講対象者 | マネジメント業務に携わるすべての管理職 |
| 1クラスの受講人数 | 20~30名 |
| 研修日数 | 設定する課題に応じて複数回実施 |
| 担当講師 | AKI(とんがりチーム®研究所 クリエイティブファシリテーター) |
カリキュラム例
1.自分のマネジメントの「現在地」を捉える
-日々の実践・迷い・違和感を振り返る
-自分がいま向き合いたいリアルなマネジメント課題を設定する
2.パターン・ランゲージで経験を捉え直す
-優れた実践から生まれた「実践知」に触れる
-パターンを「認識のメガネ」として、自分の経験や課題を見る
3.管理職同士で経験を語り合う
-パターンを共通言語に、それぞれの経験を共有する
-他者の経験から、自分にはなかった見方や選択肢を得る
4.次の実践をデザインする
-現実のマネジメント課題に対する仮説を立てる
-自分らしい次の一手を考え、職場で試すアクションを決める
5.現場で実践し、振り返る
-実際の職場でアクションを試す
-うまくいったこと、いかなかったことの両方から学ぶ
-振り返りから、次の実践につなげる
受講者の声(例)
実践知を活かした研修は、"地に足がついた状態"で参加できました。通常の研修は新しい知識を得ようと前がかりになりがちですが、この研修は自分たちの中にある経験と接続していく感覚があった。
型があることで、自分らしいマネジメントができると感じた。理論を覚えるのではなく、現場でどう判断するかのヒントが得られ、すぐに実践したくなった。
上司は答えを与える人だと思っていたが、「問いの伴走」という考え方が印象に残った。問いを通じて相手の可能性を引き出す関わり方を、自分も実践してみたいと思った。
講師の特長
■「教える」のではなく、管理職自身の経験から学びを生み出す
新商品開発、営業、人事、外資系企業でのHRマネジャー経験を背景に、人材開発・組織開発の実務に長年携わる。 対話を基盤とした組織開発・事業開発・戦略策定支援の経験を活かし、一般論や正解を一方的に提示するのではなく、受講者一人ひとりの経験や現実の課題から、その人自身の気づきや次の実践が生まれる場をつくり、パターン・ランゲージやPBL、対話型組織開発などの知見を組み合わせながら、単に「わかる」で終わらせず、現場で試し、振り返り、そこからまた学ぶところまでを一つの学習プロセスとして設計。
本研修における講師の役割は、「管理職に正解を教える」のではなく、 「管理職が自らの実践から学び続けられるようにする」こと。
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