目次
ハイパフォーマーの約8割が、ビジネスシーンでも「絵文字/顔文字」を使いこなす事実、その理由とは?
■78.4%がテキストコミュニケーションにおいて、絵文字/顔文字を使用。理由として半数以上が「感情や微妙なニュアンスが伝わりやすくなる」「絵文字/顔文字などがないと怖い/怒っているような印象になる」と回答。
■使用している絵文字ランキングの第一位は「笑顔の絵文字/顔文字????(^^)」。
■対話より「テキストコミュニケーション」の方が難しいと約6割が実感。理由は56.2%が「相手の状況が見えず、いつ連絡するか悩むから」と回答。
一般社団法人オンラインコミュニケーション協会(本社:東京都千代田、代表理事:初谷 純)は、従業員数100名以上の会社に勤めており、仕事においてチャットを使用している、ハイパフォーマー111名を対象に、ハイパフォーマーのテキストコミュニケーションに関する調査を実施いたしましたので、お知らせいたします。
調査概要
調査概要:ハイパフォーマーのテキストコミュニケーションに関する調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2022年10月25日〜同年10月26日
有効回答:従業員数100名以上の会社に勤めており、仕事においてチャットを使用している、ハイパフォーマー111名(男性52名、女性59名)
※本調査では、2020〜2022年に社内表彰やMVPを受賞した方を「ハイパフォーマー」と定義しています。
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。
≪利用条件≫
1 情報の出典元として「オンラインコミュニケーション協会」の名前を明記してください。
2 ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。
URL:https://onlinecommunication.jp/training/
Q1.あなたは、仕事上でチャットやメール等のテキストコミュニケーションにおいて絵文字/顔文字を使うことがありますか。(n=111)
78.4%がテキストコミュニケーションにおいて絵文字/顔文字を使用
「Q1.あなたは、仕事上でチャットやメール等のテキストコミュニケーションにおいて絵文字/顔文字を使うことがありますか。」(n=111)と質問したところ、「かなりある」が27.0%、「ややある」が51.4%という回答となりました。
・かなりある:27.0%
・ややある:51.4%
・あまりない:16.2%
・全くない:5.4%
・わからない/答えられない:0.0%
Q2.あなたが、仕事上で絵文字/顔文字を使う理由について、当てはまるものを全て教えてください。(複数回答)(n=87)
Q1で「かなりある」「ややある」と回答した方に、「Q2.あなたが、仕事上で絵文字/顔文字を使う理由について、当てはまるものを全て教えてください。(複数回答)」(n=87)と質問したところ、「感情や微妙なニュアンスが伝わりやすくなるから」が52.9%、「絵文字/顔文字などがないと怖い/怒っているような印象になるから」が51.7%、「文字を打つ時間が減り、生産性が向上するから」が48.3%という回答となりました。
・感情や微妙なニュアンスが伝わりやすくなるから:52.9%
・絵文字/顔文字などがないと怖い/怒っているような印象になるから:51.7%
・文字を打つ時間が減り、生産性が向上するから:48.3%
・攻撃的に見える印象を和らげられるから:39.1%
・若手社員に受け入れられやすくなるから:31.0%
・社員との仲を深められるから:31.0%
・相手から親しみやすさをもってもらいたいから:23.0%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:1.1%
Q3.あなたが、仕事上で使っている絵文字/顔文字の種類について、当てはまるものを全て教えてください。(複数回答)(n=87)
使用している絵文字ランキング第1位は「笑顔の絵文字/顔文字????(^^)」
Q1で「かなりある」「ややある」と回答した方に、「Q3.あなたが、仕事上で使っている絵文字/顔文字の種類について、当てはまるものを全て教えてください。(複数回答)」(n=87)と質問したところ、「笑顔の絵文字/顔文字????(^^)」が64.4%、「ジェスチャーの絵文字/顔文字????♂️」が54.0%、「土下座の絵文字/顔文字????♂️m(_ _)m」が51.7%という回答となりました。
・笑顔の絵文字/顔文字????(^^):64.4%
・ジェスチャーの絵文字/顔文字????♂️:54.0%
・土下座の絵文字/顔文字????♂️m(_ _)m:51.7%
・いいねマークの絵文字/顔文字????d( ̄  ̄):50.6%
・拍手の絵文字/顔文字????:41.4%
・クラッカーの絵文字/顔文字????:35.6%
・○や×などを表す絵文字/顔文字????♂️:29.9%
・汗の絵文字/顔文字????:26.4%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:0.0%
Q4.あなたが、仕事上で絵文字/顔文字を使うシーンについて、当てはまるものを全て教えてください。(複数回答)(n=87)
仕事上で絵文字/顔文字を使うシーン、約7割が「部下や同僚とのビジネスコミュニケーション」と回答
Q1で「かなりある」「ややある」と回答した方に、「Q4.あなたが、仕事上で絵文字/顔文字を使うシーンについて、当てはまるものを全て教えてください。(複数回答)」(n=87)と質問したところ、「部下とのビジネスコミュニケーション」が71.3%、「同僚とのビジネスコミュニケーション」が65.5%、「上司とのビジネスコミュニケーション」が39.1%という回答となりました。
・部下とのビジネスコミュニケーション:71.3%
・同僚とのビジネスコミュニケーション:65.5%
・上司とのビジネスコミュニケーション:39.1%
・取引先とのビジネスコミュニケーション:19.5%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:0.0%
Q5.あなたが、仕事上で絵文字/顔文字を使いにくいと感じる相手について、当てはまるものを全て教えてください。(複数回答)(n=87)
仕事上で絵文字/顔文字を使いにくい相手、「上司」が56.3%で最多
Q1で「かなりある」「ややある」と回答した方に、「Q5.あなたが、仕事上で絵文字/顔文字を使いにくいと感じる相手について、当てはまるものを全て教えてください。(複数回答)」(n=87)と質問したところ、「上司」が56.3%、「部下」が48.3%、「取引先」が39.1%という回答となりました。
・上司:56.3%
・部下:48.3%
・取引先:39.1%
・同僚:37.9%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:1.1%
Q6.今後、チャットやメールなどの「テキスト上でのコミュニケーション力」は、ビジネスの成果・効率を上げるために今以上に重要になると思いますか。(n=111)
90.1%のハイパフォーマーが、「テキスト上でのコミュニケーション力」は、ビジネスの成果・効率を上げるために今以上に重要になると実感
「Q6.今後、チャットやメールなどの「テキスト上でのコミュニケーション力」は、ビジネスの成果・効率を上げるために今以上に重要になると思いますか。」(n=111)と質問したところ、「非常にそう思う」が30.6%、「ややそう思う」が59.5%という回答となりました。
・非常にそう思う:30.6%
・ややそう思う:59.5%
・あまりそう思わない:8.1%
・全くそう思わない:0.9%
・わからない/答えられない:0.9%
Q7.チャットやメールなどのテキスト上でのコミュニケーションにおいて、あなたが実施している工夫について、当てはまるものを全て教えてください。(複数回答)(n=111)
テキストコミュニケーションにおいての工夫、4割以上が「納期や期限の記載」や「結論から述べる」などを実施
「Q7.チャットやメールなどのテキスト上でのコミュニケーションにおいて、あなたが実施している工夫について、当てはまるものを全て教えてください。(複数回答)」(n=111)と質問したところ、「納期や期限を書くようにしている」が44.1%、「結論から述べるようにしている」が43.2%、「定型文的挨拶は書かず、本題から入るようにしている」が39.6%という回答となりました。
・納期や期限を書くようにしている:44.1%
・結論から述べるようにしている:43.2%
・定型文的挨拶は書かず、本題から入るようにしている:39.6%
・箇条書きで伝えたいことを書き出している:38.7%
・(笑)や(涙)など、適度な感情表現をするようにしている:27.0%
・語尾に感嘆符を使っている:26.1%
・相手の状況やタイプに合わせて書き方を変えている:24.3%
・主観と事実を分けて記載するようにしている:20.7%
・重要な箇所が目立つように書いている:18.9%
・相手が知らないワードを書かないように気をつけている:18.0%
・長文と短文を使い分けている:17.1%
・よく使う文章はテンプレートにして効率化している:12.6%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:0.0%
Q8.あなたは、仕事上のコミュニケーションにおいて、対話とテキストコミュニケーションのうち、どちらがより難しいと感じますか。(n=111)
約6割が対話より「テキストコミュニケーション」の方が難しいと回答
「Q8.あなたは、仕事上のコミュニケーションにおいて、対話とテキストコミュニケーションのうち、どちらがより難しいと感じますか。」(n=111)と質問したところ、「対話の方が難しい」が30.6%、「テキストコミュニケーションの方が難しい」が57.7%という回答となりました。
・対話の方が難しい:30.6%
・テキストコミュニケーションの方が難しい:57.7%
・どちらともいえない:11.7%
・わからない/答えられない:0.0%
Q9.テキストコミュニケーションの方が難しいと感じる理由について、当てはまるものを全て教えてください。(複数回答)(n=64)
理由として56.2%が「相手の状況が見えず、いつ連絡するか悩むから」と回答
Q8で「テキストコミュニケーションの方が難しい」と回答した方に、「Q9.テキストコミュニケーションの方が難しいと感じる理由について、当てはまるものを全て教えてください。(複数回答)」(n=64)と質問したところ、「相手の状況が見えず、いつ連絡するか悩むから」が56.2%、「微妙な感情やニュアンスが伝わりにくいから」が48.4%、「端的に伝えるのが難しいから」が46.9%という回答となりました。
・相手の状況が見えず、いつ連絡するか悩むから:56.2%
・微妙な感情やニュアンスが伝わりにくいから:48.4%
・端的に伝えるのが難しいから:46.9%
・相手によってチャットの得意不得意の差が大きいから:37.5%
・対話より時間がかかるから:28.1%
・タイムラインの情報がすぐたまって追いつけないから:15.6%
・そもそもチャットの操作に慣れていないから:6.2%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:0.0%
Q10.テキストコミュニケーションの方が難しいと感じる理由について、当てはまるものを全て教えてください。(複数回答)」(n=64)
他にも「読み手によって捉え方が変わるから」や「相手の反応がわからないから」などの理由も
Q9で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q10.Q9で回答した以外に、テキストコミュニケーションの方が難しいと感じる理由があれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=64)と質問したところ、「読み手によって捉え方が変わるから」や「相手の反応がわからないから」など37の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
・41歳:読み手によって捉え方が変わるから。
・54歳:相手の反応がわからないまま、コミュニケーションしなければならないから。
・56歳:感情が伝わらない。キツく指摘しているように取られないか心配。
・39歳:直接話した方がわかりやすくニュアンスも伝わりやすい。
・58歳:簡潔に表現できない。
・47歳:記録に残るから間違えられない。
・58歳:表現が誤解を招くことがあり、言いたいことが伝わらないことがある。
まとめ
今回は、従業員数100名以上の会社に勤めており、仕事においてチャットを使用している、ハイパフォーマー111名を対象に、ハイパフォーマーのテキストコミュニケーションに関する調査を行いました。
ハイパフォーマーの78.4%が、テキストコミュニケーションにおいて絵文字/顔文字を使用しており、理由として「感情や微妙なニュアンスが伝わりやすくなるから」や「絵文字/顔文字などがないと怖い/怒っているような印象になるから」という意見が多数挙がりました。
また、コロナ禍で社内表彰やMVP受賞をしたハイパフォーマーが使用する絵文字ランキングの第1位は「笑顔の絵文字/顔文字????(^^)」の結果となり、文字だけだと冷たく感じられやすいことから文章を明るくする効果のある絵文字/顔文字が使われやすい傾向にあるようです。
ハイパフォーマーからは、「テキスト上でのコミュニケーション力」は、ビジネスの成果・効率を上げるために今以上に重要になると実感する一方で、約6割が対話より「テキストコミュニケーション」の方が難しいと回答していることから、ハイパフォーマーのビジネスパーソンでも、テキストコミュニケーションでのやりとりに苦戦している実態が明らかに。
苦戦する理由を伺うと、「相手の状況が見えず、いつ連絡するか悩む」や「微妙な感情やニュアンスが伝わりにくい」といったDX社会で働く多くのビジネスパーソンにも共通する悩みの声が挙がりました。
今回の調査では、コロナ禍でテレワークなどが普及し、チャット上でのやりとりを行うビジネスパーソンは多い一方で、多くがテキストでのやりとりに苦戦している実態も明らかになりました。
もちろん「絵文字/顔文字」の活用はなくてはならない工夫の一つであることが判明しましたが、「絵文字/顔文字」だけでは課題の解決までには至らないようです。
DXが推進される中、今後のできるビジネスパーソンの条件として「テキストコミュニケーション」の重要度の高まりが想定され、スマートなコミュニケーションとして、チャット上で「納期や期限の記載」や「結論から述べる」などのさまざまな工夫が成果を左右するようになるでしょう。