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「自ら成長する風土」を作るために。妥協なき研修選びを支えるパートナー/アコム株式会社
人事部人材開発室サブリーダー 佐古 雄一郎様
人事部人材開発室係長 泉谷 眞莉奈様
アコム株式会社は、個人向け金融サービスを中心に、多様な顧客ニーズに応える事業を展開しています。同社は、安心・安全なサービス提供を継続するには、社員一人ひとりが能力の向上に努め、社会情勢や変化に対して柔軟に対応することが不可欠だと考えています。そこで人材を重要な経営資源と捉え、長期的な視点での人材育成に取り組み続けています。
中期経営計画に「自ら成長する風土の醸成」を掲げる中、社員研修をどのように位置づけ、設計や実施に工夫を重ねることでどのような成果が得られたのかをお聞きしました。
(文/蒲原 雄介(トリコナッジ) 撮影/平瀬 拓)
人材の成長が企業の成長を支えるという想い
——会社概要ならびにお二人のお仕事について教えてください。
佐古 雄一郎様(以下、佐古):アコムは三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の一員として、個人のお客さま向けのローン事業を中心に行っています。アコムグループ全体では、約5,000名の従業員が在籍しており、人事部は50名弱の体制です。私が人事部に異動して、もう13年になります。現在は人材開発室という、全社の人材育成の中核を担う7名ほどのチームに所属しています。
泉谷眞莉奈様(以下、泉谷):私は社内広報や社会貢献活動、MUFGに所属するグループ会社との連携業務などを経て、2021年より人事部に異動しました。人材開発室では、新入社員研修や階層別研修、選抜研修など幅広い人材育成の業務を担う中、私は女性向けの研修なども受け持っています。
——人材育成に対する基本的な方針をお聞かせいただけますか。
佐古:当社では、早くから人材育成を重要なテーマの一つと捉え、長期的な視点で向き合うべきものとして注力し続けてきました。「人的資本経営」という言葉が注目される前から、社員教育にはリソースと時間を惜しまないという考えは根付いていたように思います。実際に20年以上前から、研修の実施に力を入れており、外部の研修会社との連携にも早くから取り組んできました。
最新の中期経営計画には「ビジョン達成に向け、成長サイクルのスピードを上げる」と掲げられており、人事部としても「自ら成長する風土の醸成」を大きな目標として掲げています。
泉谷:つまり「成長の機会を待つ」のではなく、社員一人ひとりが「自ら成長したい」という強い意志を持つことが重要だと考えています。その一環として、人材開発室では、主体的な成長を促すための新たな研修プログラムも企画してきました。ゴールは社員が成長の必要性を正しく理解し、主体的に学び、行動につなげていくことです。そのため、「研修を通じて社員にどんな気づきや変化をもたらしたいのか」という目的を明確にしながら設計することを大切にしてきました。
——早くから外部サービスも採用されてこられたのでしょうか。
佐古:研修の「内製化」にはこだわっていません。自分たちの会社については、外部の方より詳しいですが、私たち社員は、教育のプロではないからです。特に専門性が求められるプログラムは、社外の知見を積極的に取り入れた方が、社員の成長に資する効果が大きいと考えてきました。かんき出版さんとは、当社が研修に力を入れ始めた当初からお付き合いがあり、その関係は15年以上にわたります。
研修は、実施すること自体が目的ではなく、「本来の目的を達成できるか」が何より重要です。そのため、私たちは講師の選定やカリキュラムの内容について、かなり細かく確認しています。実施前に必ず講師の方と面談を行い、内容やお人柄も拝見します。そうして、私たちの目指すゴールと研修内容に齟齬がないかを入念にすり合わせるのです。
泉谷:研修後も、アンケートの結果を見るだけでなく、研修中の受講者の反応や様子を直接観察し、学びがどの程度響いているかを確認します。そうした定量・定性の両面から振り返りを行い、必要に応じて講師や内容を見直すなど、PDCAを回しながら研修の質を高めていくことも意識しているポイントの一つです。
ともに研修をつくり上げていく感覚がある
——貴社のこだわりが伝わってきます。その中で「かんき出版の社員研修」を継続して活用いただいているのはなぜでしょうか。
佐古:まず、研修テーマや講師のラインナップが非常に幅広い点に魅力を感じています。どのようなリクエストにも必ずアイデアを提案してくださいますし、方向性は決まっていても内容がまだ固まっていない段階から気軽に相談できる点もありがたいです。一般的な切り口とは異なる多角的な提案や、特殊なテーマにも最適なプログラムを提案するなど、常に複数の選択肢を提示してくれる頼もしさも感じています。
提案時には講師の著書を教えていただくことで、私たちが講師自身の考え方をあらかじめ把握し、疑問があれば面談で深堀りすることもできます。これは出版社ならではの強みではないでしょうか。
泉谷:内容のカスタマイズに関しても、いつも柔軟に対応していただける姿勢は、本当に心強いですね。ワークの時間を調整したり、受講者同士のディスカッションを増やしたり、私たちはかなり細かく要望しているほうかなと思います。研修を「教わる場」としてだけでなく「自らが学び、定着させる場にしたい」という私たちのこだわりを、細かい部分まで汲み取っていただいています。
かんき出版さんは「できる、できない」ではなく、どうすれば実現できるかを一緒に考えてくれると感じています。こうした姿勢を実現できているのも、かんき出版さんの提案の幅が広く、さまざまな要望に対応できる自信があるからなのでしょう。
佐古:こちらが予算感や条件を細かくお伝えする前から、意図を汲み取った提案をいただくこともあります。これも一朝一夕のお付き合いではできない提案だと思います。研修を安心してお任せできるパートナーだと感じています。
——特に印象に残っている研修があればぜひ教えていただけますか。
泉谷:どれも印象深いのですが一つにしぼるなら、ちょうどこの取材直前に実施した「社員の主体的な成長を促す」ための研修です。先ほどお話しした中期経営計画を実現する第一歩として、「そもそもなぜ社員の成長が必要なのか」というテーマで研修を企画しました。
かんき出版さんの営業の方に希望のテーマと目的を伝えたところ、その意図を丁寧に汲み取ってくださり、講義を聞くだけで終わらせない柔軟な構成をご提案いただきました。
「内容はこれで決まっている」とされる研修会社もいる中、かんき出版さんはこれまでと同様に、打ち合わせの時点からカスタマイズする前提で、意見を吸い上げてくれました。まさに一緒に研修をつくり上げていく感覚がありますし、研修後には受講者から満足の声も多く寄せられました。「成長意欲につながった」というコメントも多く見られ、ねらい通りの結果を得ることができました。こうした結果が、この仕事をやっていて一番嬉しいことです。
——社員の方から「こんな研修を受けたい」というような要望もありますか。
佐古:生成AIの活用については社員からのリクエストが多かったので、社内勉強会として実施しました。ただ、社員の間でも知識や理解度にばらつきがあります。ほぼ触ったことのない人と、日常レベルで頻繁に使っている人とでは、勉強会に求める内容が異なるのは当然ですので、両者共通の勉強会として設計するには非常に難易度が高いものでした。
そこでかんき出版さんには「難しすぎず、ただし前提知識のある中級者にも学びがあるレベルにしてほしい」とオーダーしました。私たちの要望を踏まえ、理論を深く掘り下げるのではなく、動画や画像生成のデモを交えながら、生成AIで何ができるのかを具体的に示す構成にしたのはよかったです。基礎的な理解を押さえつつ、応用的な話題にも触れることで、初心者は参加しやすく、すでに知識のある社員にとっても新たな気づきが得られる理想的な形に仕上がりました。
泉谷:レベルの異なる受講者が同じ場で学べる機会を作れたのは、かんき出版さんの対応力ならではでしたね。バランスの取れた設計で、受講者からも非常に好評でした。
連続性をもって研修を実施するため、プロの伴走は必須
——今後、取り組んでいきたい研修テーマはありますか。
泉谷:特に優先度が高いのは、「フィードバック文化の醸成」です。社員の成長を一層促すため、周囲からの意見や助言を受け取り、自分自身を客観的に振り返る習慣を身につけてほしいと考えています。
「フィードバック」というと伝え方ばかりが注目されがちですが、実際には受け取る側の姿勢や考え方も同じくらい重要だと思います。受け取ったフィードバックを前向きに受け止め、次の行動につなげていくための土台を、組織としてどう創っていくかが、私たちが今後取り組むべきことだと考えています。
——社内研修で課題を感じている会社に向けて、ぜひメッセージをお願いします。

佐古:研修は自前で実施するものと考えている企業は、ぜひ一度気軽に相談してみてほしいですね。外部委託が未経験だと「自社のことを本当に理解してもらえるのか」「成果につながるのか」と不安感があるのかもしれません。
ただ、すべてを自社でやる、逆にすべてを任せるといった二者択一ではないですよね。当事者である自分たちが研修を通じて、何を実現したいのか考えたうえで、外部の力をどう活用するかを考ればよいのではないでしょうか。
泉谷:私たちも日々、部署内でありたい姿は何か、そこに近づけているか、対話を重ねています。そのうえで研修を設計してきました。かんき出版さんのように単なる発注先としてではなく、人材育成の背景やねらいまで理解しながら研修を作りあげてくれるパートナーの存在は重要だと思います。
——ありがとうございました。人材育成に力を入れているからこそ、当社のような伴走パートナーが重要とのご意見がとても励みになります。
※記事の内容および所属などは取材時点のものとなります。
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