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大切なのは、研修後の行動変化。社員の成長に寄り添う研修パートナーの価値/株式会社西武ホールディングス

株式会社西武ホールディングス様

目次

株式会社西武ホールディングス
人財戦略部 課長   本橋 由香里様
人財戦略部 課長補佐 小林 将大様
人財戦略部      津久田 ココア様


株式会社西武ホールディングスは、不動産やホテル、鉄道など多彩な事業を展開する西武グループの持株会社です。同社は長期戦略の実現に向けて求められる人財像を描き、必要なスキルを整理したうえで、そこから逆算して学びを設計する人財育成を進めています。

そうした人財育成を支えるのが、社員の学びの場「SEIBU ACADEMY(セイブ アカデミー)」です。グループ横断で多様な学びを提供し、一人ひとりの専門性と自律的な成長を後押ししています。

今回は、その一環として実施したファシリテーション研修について、テーマ選定の背景や「かんき出版の社員研修」を選んだ理由、実施後に見え始めた受講者の行動変化をうかがいました。

(文/蒲原 雄介(トリコナッジ) 撮影/平瀬 拓)

〈本記事でわかること〉
・社員2万人規模でも、一人ひとりに最適な学びを届ける「SEIBU ACADEMY」
・30項目の共通スキルを軸に、長期戦略から逆算する人財育成の考え方
・会議の生産性向上を目指したファシリテーション研修と、受講後の行動変化


必要な人財像を30の指標で描き、戦略から逆算して育てる

——貴社の事業概要と、皆さまの担当業務について教えてください。

本橋 由香里様(以下、本橋):当社は、不動産やホテル、鉄道をはじめ、多彩な事業を展開しており、グループ全体では約2万人の従業員が在籍しています。私たちが所属する人財戦略部の教育担当では、西武ホールディングスとグループ各社を対象に、人財育成に関する施策を担ってきました。私は、グループ全体の教育施策に関する方針策定やチームマネジメントを担当しています。

小林 将大様(以下、小林):私は主に教育コンテンツの企画や運営に携わっています。グループ合同研修の運営やオンライン学習の活用促進など、社員にとって最適な学びの機会を提供できるよう、講師や外部研修会社との調整も行っています。

津久田 ココア様(以下、津久田):私は入社2年目ですが、昨年から主に研修の運営業務を担当しています。直近まで自分自身も新入社員向けの研修を受講する立場だったからこそ、受講者の視点を大切にしながら、日々の業務に取り組んでいます。

——人財育成における基本的な方針についてお聞かせください。

人財戦略部 課長 本橋 由香里様本橋:当社では、「西武グループ長期戦略2035」および、それに基づく中期経営計画の目標達成に向けて、「西武グループ人財戦略」を策定しています。グループの主力事業は、時代の変化とともに移り変わってきました。だからこそ、各事業会社の一人ひとりがプロフェッショナルとしての意識を持ち、自らの専門性を磨き続けることが欠かせません。

人財育成においても、まず戦略の達成に向けて必要な人財像や人数を描き、そこから逆算して教育コンテンツを設計する考え方へとアップデートしています。西武グループではスキルについて専門的スキル、汎用的スキルの2つに分類し、汎用的スキルについては30項目に整理しています。たとえば、戦略策定力やプレゼンテーション力、計画管理能力などです。また主要会社の本社部門の管理職には西武版ジョブディスクリプションとしてどのスキルが特に必要かということを提示しています。この30項目が社員に求めるスキルとしてグループ社員に共通言語として共有されています。

——そのなかで、育成の中核を担うのが「SEIBU ACADEMY」ですね。

小林:SEIBU ACADEMYは、社員の自律的な成長を促すためのグループ共通のプラットフォームです。公開講座やオンライン学習などを通じて、多様な学びの機会を提供しています。先ほど説明のあった30項目のスキルは、管理職だけでなく一般社員も含め、誰もが高めていくべき共通の指標です。それには、画一的な研修を繰り返すのではなく、一人ひとりの現在地に応じて、必要な学びを的確に届けることが重要だと考えています。

本橋:その第一歩として、2025年度からグループ主要4社の一部社員を対象に、30項目のスキル診断を開始しました。自己評価に上司や部下からの評価も組み合わせて現在地を客観的につかみ、本人と一緒に今後伸ばすべきスキルを見定めていく取り組みです。さらに結果を集計することで、どの領域に強みや伸びしろがあるのかをグループや部署単位で把握できるようになりました。これらは、組織全体の育成方針を考える手がかりにもなっています。

——外部パートナーの活用についてはどうお考えでしょうか。

本橋:自社のことを最もよく理解しているのは、私たち自身ですが、一方で教えるプロは社外にもいます。とくに汎用的なビジネススキルについては、外部の知見を取り入れることで、社員の成長につながる効果も大きくなると考えています。

小林:階層別研修や選抜研修なども含め、これまでも複数の外部パートナーと連携してきました。社内だけでは得にくい視点や刺激を、外部の力も借りながら社員に届けていくことを大切にしています。

研修前の懸念にすばやく対応。講師との対話が安心感を高めた

——数あるテーマのうち、ファシリテーション研修の実施を決めた背景を教えてください。

人財戦略部 課長補佐 小林 将大様小林:重点テーマを検討するにあたり、グループ各社の教育担当者に必要なスキルを確認したところ、ファシリテーションスキルの重要性が浮き彫りになりました。背景には、会議における生産性向上を課題に感じている声が多く挙げられたことがあります。たしかに会議は、進め方ひとつで時間の価値が大きく変わります。限られた時間でより実りある議論を行うためにも、ファシリテーション力を高める研修が必要だと判断しました。

本橋:多くの社員が日々向き合うテーマだからこそ、幅広い従業員にとって学びになると考えました。もしこれがオンライン学習なら、知識をインプットできても、実際の行動に移すまでにはどうしてもハードルがあります。その点、講師とともに実践しながら身につけられる研修には、大きな意義を感じました。

——実施にあたり「かんき出版の社員研修」を選んだ決め手を教えてください。

小林:研修会社を探すにあたり、前職やそれ以前での経験から、かんき出版さんの名前は最初から候補の一つとして念頭にありました。今回は複数の研修会社にお話を伺い、研修内容や講師の魅力について、一つひとつ確認し、かんき出版さんを選ばせていただきました。

最終的な決め手となったのは、講師自らが知見を書籍としてまとめている点です。著書を通じて筆者の専門性や考え方が確認できる方なら、学びの土台が明確で、安心してお任せできると感じました。今回お願いした講師の著書を、ちょうどチームのメンバーが読んでいたこともあり、その人柄や考え方への信頼にもつながりました。

本橋:事前の面談などによって講師の人柄や研修の進め方を、事前に具体的にイメージできたことも大きかったです。プロフィールだけではわからない部分に触れられたことで、当日の様子を具体的に思い描くことができました。

——研修効果を高めるために、実施前に重視していたことは何でしたか。

人財戦略部 津久田 ココア様小林:研修開始段階での「場の空気づくり」を、何より大切にしたいと考えていました。出だしの雰囲気は、その日の学習意欲を大きく左右します。ひいては、知識の定着や行動変容といった研修効果にも影響すると考えていました。

その思いをかんき出版さんにお伝えしたところ、担当の方がすぐに講師へ共有し、私たちの懸念を解消するための対話の場を設けてくださいました。講師も丁寧に耳を傾けたうえで、「場づくりはファシリテーションの本質なので、安心して任せてほしい」と力強く応えてくださいました。私たちの相談に対する、かんき出版さんの対応の速さと柔軟さに、確かな信頼を感じた瞬間でした。

津久田:当日は、講師が受講者と丁寧にコミュニケーションを取る場面が多く、終始おだやかな雰囲気でした。休憩時間にも受講者から講師への質問が絶えず、初対面の参加者同士の緊張感も自然とほぐれていく印象を受けました。研修は、知識を得るだけでなく、人と人とがつながる場でもあるのだと実感しました。

受講者の行動が変わり始めた、という確かな手応え

——研修の成果はいかがでしたか。

小林:当社では、研修直後のアンケートに加え、1か月後にも振り返りの機会を設けています。そこで、受講者の行動に変化が見え始めました。「会議の前にアジェンダを用意するようになった」「必要な参加者を見極め、会議そのものを見直した」など、会議に向き合う意識と行動が少しずつ変わったことが明らかになりました。1か月で行動が劇的に変わるわけではありませんが、これは研修による確かな効果と言ってよいのではないかと考えています。

津久田:研修後のアンケートでは前向きな評価が多く寄せられ、準備を進めてきた私自身も大きなやりがいを感じました。同時に、受講者にとって最適な学びの環境を考え、講師とともに一つの研修を創り上げていくことの大切さを、あらためて学ぶ機会にもなりました。

人財戦略部 本橋 由香里様 小林 将大様

本橋:研修は、実施して終わりではなく、日々の業務と結びついて初めて成果につながるものだと考えています。今回のように、社員の実践に成果が表れ始めたことは、私たちが描いてきた人財育成の形に着実に近づいている証だと受け止めています。

——今後の展望と、「かんき出版の社員研修」に期待することをお聞かせください。

本橋:今年度は研修の本数を増やすとともに、これまでのアンケートを起点とした企画から、より体系立てた学びの提供へと進化させていきたいと考えています。少し先の時代を見据え、社員がアンテナを張れるようなテーマにも広げながら、さらに多くの社員にSEIBU ACADEMYを活用してもらいたいです。

津久田:私自身も、いずれは研修を企画できるようになりたいと思います。受講者の視点を活かしながら、社員の学びに貢献できるよう成長したいと考えています。そうしたときに、ぜひかんき出版さんのようなプロの知見をお借りできればありがたいです。

小林:かんき出版さんの強みは、単に研修を提供するのではなく、出版を土台に蓄積してきた知見を、教育コンテンツに昇華させている点にあり、そこが他の研修会社との大きな差別化ポイントであると感じています。今後も、かんき出版さんの知見やノウハウをもとに、今取り上げるべきテーマを的確に捉え、魅力的な研修としてご提案いただけることを楽しみにしております。

変わりゆく人財像に応え続ける、伴走パートナーの価値

——社内研修に課題を感じている企業へ、メッセージをお願いします。

本橋:すべてを自前で行うか、すべてを外部に任せるか、という二者択一で考える必要はないと思います。まずは自分たちが目指す姿を描き、そのうえで外部のプロの力をどう生かすかを考えることが大切です。

経営方針とともに、求められる人財像は変わり続けます。一方で、社員が学び、成長することの重要性は変わりません。私たちの背景や狙いまで理解し、ともに考えながら進めてくれる伴走者の存在は、人財育成を前に進めるうえで大きな支えになると感じています。

——ありがとうございました。長期戦略から逆算し、30項目のスキルやSEIBU ACADEMYを軸に育成を設計するという取り組みをご支援できることは、私たちにとっても大きな励みになります。

※記事の内容および所属等は取材時点のものとなります。

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