自己肯定感を高める方法【折れないメンタルでパフォーマンスアップ】

自己肯定感を高める方法【折れないメンタルでパフォーマンスアップ】

目次

鋼の自己肯定感「最先端の研究結果×シリコンバレーの習慣」から開発された”二度と下がらない”方法自己肯定感とは、ありのままの自分を“無条件で”受け入れ愛している状態のこと。自己肯定感とは、何があっても自分の味方でいることで、自分自身を世界一の親友にすることと言い換えることもできます。
本コラムでは、宮崎直子氏の著書『鋼の自己肯定感 ~「最先端の研究結果×シリコンバレーの習慣」から開発された“二度と下がらない”方法』から、自己肯定感とは何か、世界中の優秀なエンジニアが集まるシリコンバレー住人の習慣、鋼の自己肯定感を得るヒントなどをお伝えします。研修導入をご検討の方もぜひお読みください。

自己肯定感とは

自己肯定感が高いとは、ありのままの自分を“無条件で”受け入れ愛している状態と定義しています。自己肯定感とは、何があっても自分の味方でいることで、自分自身を世界一の親友にすることと言い換えることもできます。「上司に叱られて自己肯定感が下がった」「ダイエットに成功して自己肯定感が上がった」など自己肯定感が日常会話で使われることが増え、充実した幸せな人生を送るためには、自己肯定感が大切であると多くの人が気づき始めています。自己肯定感は、上がったり下がったりするものではなく、実はずっと上がったままの状態にできるものです。

自己肯定感と似たような言葉に、「自己有用感」「自己効力感」があります。
 自己有用感:「自分は誰かの役に立っている」という気持ち
 自己効力感:「自分は何かができる」という気持ち


どれも大切ですが、この3つを混ぜこぜにして考えることはやめましょう。誰かの役に立っていなくても、何もできなくても、つまり、自己有用感も自己効力感もなくても、そんな自分を受け入れて愛するということが自己肯定感です。自己肯定感の低さを自己有用感、つまり人の役に立つことで補おうとすると、自己犠牲に走ってしまいます。また、自己肯定感が低い状態で、自己効力感だけを高めようとすると、うまくいっているときはいいけれども、うまくいかなくなった途端に大きく崩れる傾向があります。

シリコンバレーの習慣に学ぶ鋼の自己肯定感

筆者がシリコンバレー・サンフランシスコでの仕事や暮らしを通して学んだ、シリコンバレーの住人の鋼の自己肯定感を育てる習慣を紹介します。
シリコンバレーの住人は、いつも自分軸で考え、自分の心地よさやワークライフバランスを大切にしています。幼少期の頃から自分のありのままの姿を隠すことをしておらず、隠すことは、批判を恐れてありのままの自分を隠すこと、つまり自己否定に繋がると認識されています。シリコンバレーでは、子供の頃から、自分の好きなもの、嫌いなもの、自分がどう考えているか、自分の家族の形態などありのままの自分を堂々と公表する場が与えられ、奨励されているのです。
学校では、正しさよりもアウトプットすることが重視され、家庭では大人も子供も対等にじっくり話し込み、自己肯定感が高まっていきます。
ビジネスパーソンは、日常的に何らかの運動を意識的に行うことが習慣になっていて、会社にシャワー室やフィットネスジムがあるところが多くありました。軽い運動が、自己肯定感を高め、生産性を上げる効果があるので、多くの会社で社員の運動をサポートしているのです。
シリコンバレーは世界中の優秀なエンジニアが集まる場所です。人種、宗教、文化など多種多様なので、違って当たり前。「常識」はないのです。「自分らしく人生を謳歌する」という人生の本質に照らし合わせると、自分が「常識」だと思っていたことが、いかにつまらない、どうでもいいことに気づかされます。

自己肯定感を上げ下げする4大要因

自己肯定感を上げ下げするものに、次のものがあります。
・見た目(顔、髪、身長、体重など)
・成績、学歴
・仕事、役職、キャリア
・貯金額、収入
・友達の数、人気
・パートナーの有無
・家族、親戚
・才能、能力
・性格 etc.

これらを別の角度から見ると、他人からの評価、他人との比較における自己評価、失敗と成功、不測の事態の4つに分かれます。この4大要因がどのように変化しても、それに振り回されることなく、自分を受け入れる術を学ぶと、どんな状況におかれても、自己肯定感を下げずにいられます。

①他人からの評価

他人からの評価を気にしてしまう理由の一つとして、「人間は、自分一人では何もできない状態で生まれてくる」ことが関係していると思われます。例えば、子供は自分でお金を稼ぐことができないので、親の言うことを聞かないと、ご飯を食べさせてもらえなかった。また、親は、子供が学校での先生の言うことを聞いて、良い子でいることを期待する。だから、親や先生の評価は、子供自身のサバイバルに関わっています。このような幼少期に身につけてしまった「人から評価されないと生きていけない、だから人から評価してもらうために行動する」ということに気づき、意図的に置き換えることが大切です。
大人になったあなたは、他人から評価されなくても死ぬことはなく、他人に認めてもらうことを、あなたの行動の動機にする必要はないのです。
他人からの評価をコントロールすることはできません。他人からの評価を気にしないと決意し、常にけなしてくるような人とは付き合わないようにしましょう。

②他人との比較における自己評価

自分が自分に下す評価によって一喜一憂し、自己肯定感が上がったり下がったりしている人も多いでしょう。他人との比較における自己評価に左右されてしまうのは、幼い頃からあなたが身につけてきた人生観に起因しています。人よりもいい成績、すごい人脈、多い給料が人生での成功だと考えている人は、他人との比較で自己肯定感が上下します。
これまでに身をおいてきた競争社会からは卒業し、共創社会に移住してください。人生の目的は、人より優れた人生を送ることはなく、一人ひとりが本来持っている能力を最大限発揮し、自分のため、他人のために役立て、共により素晴らしい社会を創造していくことです。「常識」というのは、その時代にそのグループに属する多くの人が信じていたことであり、最善のことではありません。あなたの中にある常識を精査し、要らなくなった常識を捨てていくことで、自己肯定感は高まります。

③失敗と成功

これまでに失敗や成功に振り回されてきたとすると、生きる目的や、失敗・成功の定義が原因です。生きる目的を根本から考え直し、失敗や成功の定義を書き換えましょう。
人をいつでも変われるという成長マインドセットと、人の性格や能力は固定していて、人は変わることはできないという固定マインドセットがあります。固定マインドセットで生きている人は、自分が元々持っている能力を証明することが人生の目的だと考えている傾向があります。一方で、成長マインドセットの人は、自分の能力をさらに伸ばすことが目的なので、失敗を恐れるどころか、失敗と思うことなく、新しいことに挑戦していきます。

④不測の事態

病気や事故などで自己肯定感が下がってしまう場合があります。これまでのことができなくなっても、自分の身に降りかかった災難を嘆くのをやめ、ありのままの自分を受け止め愛し、今の自分に何ができるのかを考えて、前向きに生きていくことが大切です。

鋼の自己肯定感を得る方法

自己肯定感が低い状態の人と、高い状態の人の決定的な違いは、自己肯定感が下がりそうになるのを瞬時に食い止めることができるかどうかです。この気持ちの切り替えのスピードが鍵となります。

ステップ1:自分の現在地を知る

今の自分がどの状態なのか、「現在地」を把握します。
0:自分のことが1日24時間365日、とにかく嫌い
5:自分のことが好きなときもあれば、嫌いなときもある
10:自分のことが1日24時間365日、無条件に大好き

ステップ2:自己肯定感に影響している条件や要因を把握する

あなたの自己肯定感を上下させている条件や外部要因を洗い出します。
上記「3.自己肯定感を上げ下げする4大要因」にある要因のうち、影響を与えているものを選びます。

他人からの評価に影響を受けている場合:
言葉・思考・行動を変えて、他人からの評価が気にならない自分をつくったり、そのような人とは付き合わないようにする。

他人との比較における自己評価に影響を受けている場合:
競争社会を卒業し、共創社会に引っ越す。分を縛っている常識に気づき、手放す。

失敗と成功に振り回されている場合:
思考と言葉を変えて、失敗と成功の定義を変え、新しい失敗と成功の定義に基づき、行動する。

不測の事態に振り回されている場合:
思考と言葉を変えて、不測の事態の意味を捉え直す。

ステップ3:言葉、思考、行動の関係を理解する

目指す自分に近づくために言葉、思考、行動を変えるワークを行いますが、「言葉」「思考」「行動」「感情」がどのように密接に繋がっているか、それらの関係性を理解することが大切です。それぞれがどのように影響するか一部をご紹介します。

言葉→思考
言葉は思考のスイッチです。例えば、「男性にできて女性にできないことは何もない」と言い聞かせるか、「女性は弱いからできないことはたくさんある」と言い聞かせるかによって、思考が集める「証拠」に差が出ます。どちらの言葉を選ぶかは自分次第です。

思考→言葉
思考は言葉になって現れます。「女性は男性と異なり、社会の中で男性を支える役目をすべき」と考えていると、「女性だから」という言葉になって現れます。

思考→行動
思考は行動のスイッチになります。「健康のためにダイエットをしよう」という思考が、食事を見なおしてダイエットをするという行動に繋がります。

言葉→感情
言葉は、思考だけではなく、感情のスイッチにもなります。「ありがとう」と人に言っても、人から「ありがとう」と言われても、どちらの場合もあなたの気持ちは嬉しくなるはずです。

アファメーションで言葉を変える、自分の心の平安を保てる思考を選ぶ、行動できない理由を知り、行動できるポジティブループに変換するなどのワークにより、鋼の自己肯定感を得ることができるようになります。


自己肯定感とは何か、世界中の優秀なエンジニアが集まるシリコンバレー住人の習慣、鋼の自己肯定感を得るヒントなどをお伝えしました。自己肯定感を高めることにより、「潜在能力を最大限に発揮できる」「やる気が向上する」「メンタルが安定する」「人間関係が円滑になる」などの効果が期待できます。研修導入をご検討の方はお問い合わせください。


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