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11月14日(火)に「行動習慣をつくる『続ける技術』~セルフマネジメントでやる気に依存しない!~」と題した無料プログラム体験セミナーを開催しました。当研修は、石田淳氏がアメリカの行動分析学を日本人と日本の組織に合わせてアレンジした「行動科学マネジメント(R)」を元にしたプログラムです。石田淳氏が率いる株式会社ウィルPMインターナショナルのコンサルタントが登壇し、人のやる気や意識、モチベーションに焦点をあてるのではなく、行動に焦点を当て組織や個人のベストパフォーマンスを引き出すメソッドをお伝えしました。セミナーの内容の一部をご紹介します。
行動科学マネジメント(R)とは
行動科学マネジメント(R)は、「意思」や「能力」ではなく、人の「行動」に焦点をあてる科学的に実証されたメソッドです。60年前に米国で体系化された行動分析学や行動心理学を、石田淳氏がビジネスに応用し、日本の企業文化に適応したものです。
行動科学マネジメント(R)には、「①結果だけでなく、行動に焦点をあてる」「②いつ、誰がやっても同じ結果が現れる(実験再現性)」の2つの特徴があります。やる気や気合いでは、成果や結果は変わりません。「行動」を変える以外に方法はありません。「望ましい行動」を具体的に分析して提示し、実践させ、そしてそれを継続させることです。また、時代背景や役職など対象者の属性、場所などに左右されずに、誰がどこでやっても短期間で同じ効果が得られる仕組みつくりが必要です。
行動習慣をつくる「続ける技術」
セルフマネジメントで一番大切なことは「自分のできることを増やすこと」です。やる気やモチベーションは「行動」した結果、「できた」と感じることで上がるものであって、できることが増えなければ、下がってしまうのです。「小さな“できた”」を積み重ねることによって、気持ちを高めていきます。
仕事が「できない」人のパターンは、大きくわかると「やり方(正しい行動)が分からない」「やり方は分かっていても継続できない」の2点に該当します。成果に直結する具体的な行動を知り、それを継続することができれば、誰もが同じような成果を得ることができます。
行動科学マネジメント(R)では、具体的な行動とは「再現性がある行動」と定義しています。行動を具体化する方法として「MORS原則」というものがあります。
・Measurable(計測できる)
・Observable(観察できる)
・Reliable(信頼できる)
・Specific(明確化されている)
の4つの軸で具体的な行動になるように言語化します。
例えばよく使われる「意識する」「がんばる」「しっかりと」「正確にやる」などは抽象的で曖昧な言葉なので、行動は始まりません。
さらに、その具体化された行動を「続ける」原則として、「ABCモデル」というものがあります。
この原理は、「Antecedent(先行条件・誘発刺激)」「Behavior(行動)」「Consequence(結果)」の頭文字を取ったもので、人の行動がはじまり、続く行動分析学の根幹にある分析フレームです。行動がはじまりやすいきっかけと行動をつづけたくなる結果を明らかにすることで、継続できるようになります。
この研修は、すべての業種業態のビジネスパーソンの“習慣形成”、“目標達成”のスキルを高め、科学的に実証された「続ける技術」=実行する力を習得するプログラムです。貴社の新入社員や若手社員の方の目標達成、習慣化、遂行力向上を強化したい企業様はぜひお問い合わせください。
- 具体化のコツ、「MORS原則」が印象に残りました。今後、必要な時に使えるように、スライドを身近に置いておきたいと思います。
- まずは具体的に考えるクセをつけるために、抽象的な言葉に出会ったら、具体的には?と問いかけたいと思います。
- 「意思」や「能力」ではなく、人の「行動」に焦点をあてる、「小さなできた」と積み重ねていくことの2点が印象に残りました。
- 「スモールステップ」「再現性」のの2点が印象に残りました。
- 暗黙知を形式知、言語化する事の大切さが分かりました。
- 「ABCモデル」「small startから始める」を実践してみたい。
- 「意識・スローガンはあるが、具体化できていない」「スモールステップ 共通言語に出来ていない」という課題に気づけました。
- 共通言語で具体的に言語化できるスキルを磨いていきます。
- 「自律・自走出来る人材育成」を最優先テーマとして取り組みしております。「行動マネジメントのアプローチ」は関連していると思い視聴致しました。
- チャレンジすることと続けることは似ているんだな、と理解しました。こういうことを理解して、まずはスモールステップを作れるような管理職を育成したいです。
- 「行動の言語化」が印象に残りました。確かに抽象的なスローガンが多く、後で振り返ると「よく分からない」ということも多々あるので、共感です。
- 行動の習慣化に向けた焦点の当て方(不足行動と過剰行動)は自身の行動を意識化し、言語化するためにとても分かりやすい考え方で腹落ちしました。