目次
5月22日(月)に「ビジネス数学」の第一人者・深沢真太郎氏にご登壇いただき、「データ分析・超入門研修~数字をベースに仕事を語れるデジタル人材を育成する~」と題した無料体験セミナーを開催しました。
デジタル時代には、社内外にあふれているデータを活用して、課題を明らかにし、仮説を立て、問題を解決できるデジタル人材育成が不可欠です。理系・文系に関係なく、数字で語れるビジネスパーソンになるための研修をご体感いただきました。セミナーの内容の一部をご紹介します。
セミナーの概要
本日、ご説明する研修は「データ分析」の「超入門」です。この研修では、データは扱いません。データは「主役」ではなく「脇役」なのです。この考えをベースにしたプログラムになっています。「DX時代」「デジタル人材」という掛け声により、データ分析研修のニーズが高まっています。しかし、実務家の研修は難しすぎる、「指導のプロ」が意外にいないこともあり、私(深沢氏)の研修が選ばれています。「全社的に必要なのは『超入門』であること」、「理系・文系に関係なく、『組織全体に浸透』というキーワード」に興味・関心を得ているようです。
当研修は、以下の構成、ゴールで研修を設計しています。研修の一部を抜粋して、説明いたします。
<研修の構成>
1.そもそもデータ活用とは何をすることか?
2.データ活用は「データを触る前」が9割
3.まずはこれだけでOK!データを料理する技術
4.総合演習
5.実務への接続
<研修のゴール>
・データ活用という仕事の「型」を身につける
・知識を得るのではなく動作を変える
・全従業員が超入門を習得する
そもそもデータ活用とは何をすることか?
そもそもデータ活用とは何をすることでしょう。
何かデータ分析っぽいことをやろうとして、とりあえず「データを触る症候群」になっていませんか?
データ分析は、料理に例えることができます。何を作るか決める前に、材料の下ごしらえを始めることはないと思います。何をしたいのかを事前に考えた上で、データを触り始めましょう。解決したい問題が はっきりしているからデータ分析はできるのです。データ活用は、「問題提起→構造化→仮説構築→データ分析→課題発見→実践→解決」の順序で進めます。データ分析を行わずに、いきなり方策に飛びついてしまい、課題を発見し、解決した気になっていませんか。問題解決できる人は、「構造化→仮説構築→データ分析」の3つのプロセスをきちんと実践しています。どんな複雑そうに見えるデータ分析も、そのほとんどが「比較」と「分解」だけで成り立っています。裏を返せば、その仕事(思考)に「比較」と「分解」が必要ないならデータを扱う必要はありません。
データ活用は「データを触る前」が9割
データ活用のポイントは、データを触る前で9割が決まります。それは「構造化」です。問題を挙げ、その問題がどのようなメカニズムで起こっているのかを考えます。メカニズム、すなわち構造が明らかにできなければ、具体的な課題も発見できません。だから私たちは物事を「構造化する」思考法が必要です。構造化は難しく捉えられがちですが、シンプルに考えると、「わける」「(矢印で)つなぐ」の組み合わせです。難しいフレームワークを使わなくても、「わける」と「つなぐ」だけを行うことで、構造が見えてくるのです。
まずはこれだけでOK!データを料理する技術
研修では、データを料理する技術として、次のような分析のスキルもお伝えしています。
・時系列データの成長度(衰退度)を確かめるとき→相乗平均法
・リスクの大きさを確かめるとき→平均値・標準偏差
・事業の安全・危険を確かめる→損益分岐点分析
・データの関連性の有無(強弱)を確かめる→相関分析
・データの関連性をモデル化して確かめる→単回帰分析
総合演習では、受講者のみなさんの職場の課題を分析します。
「問題提起→構造化→仮説構築→データ分析→課題発見→実践→解決」をワークシートに当てはめて演習を行うので、分かりやすく演習に取り組むことが可能です。
- 型がある、というのがわかりやすく腑に落ちました。
- このセミナーの本質は「事実ベースでコミュニケーションできる人材」ということが印象に残った。
- 講義の最後の話にありましたように、研修導入となった時には「データ分析」という言葉を入れない、のもありかと思いました。
- 構造化に関する検討過程が印象に残りました。検討過程の順序について、良く理解できました。
- 集計と分析の違いが参考になった。
- 「事実ベースで話す」という点が印象に残った。
- 今まで聞いてきた中で一番分かりやすかったです。なぜならば、いきなり知識・スキルの話をせずにマインドセットとなる重要な部分をロジカルかつ難しい言葉を使わずにかみ砕いて説明いただいたからです。
- 「構造化→ 分ける、つなぐ」が理解できた。
- データ活用は「データを触る前が9割」正にこの通りだと思います。今日から、向き合い方変えてみます。
分かりやすい説明、ありがとうございました。- 「データ分析の型の中で、構造化が一番のポイントである」「構造化する行為はわける・つなぐの2つのみだ」の2つの言葉が印象に残りました。
- データ分析とは、分解と比較である。分析とは、問題適宜をしたうえで、事実を確かめること。
- 改めて問題解決の手法について、再認識することができたと思います。往々にして「目的」と「手段」を取り違うことがありますので、大事なことだと思います。
- DXが苦手な人が多く、データ収集ばかりしているので、分析できてないと気づきました。
- 「データ分析」と言う言葉を小難しく捉えておりましたが、仮説を立てデータで確認・解析し、正しいかを検証すること=事実ベースでコミュニケーションができるようになることが分かった。
- 大変興味深く分かりやすいご説明で、あっという間に時間が過ぎてしまった感じでした。
超文系のため「データ」と聞くだけで尻込みしていましたが、仮説を立て課題解決に向けて企画することは嫌いでは無いため、数字とも友達になれそうな気がしました。- 事実ベースで話すことが苦手な社員が多いため、弊社の課題と合致した。
- 本日のセミナーで、なぜ問題提起、課題発見をしても解をすることが出来ないかがわかりました。自分が苦手の発見もでき、部署内での課題も見つかり、大変勉強になりました。