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株式会社かんき出版は、日本の人事部主催「HRカンファレンス2026-春-」に協賛しました。
今回は、社会構想大学院大学 教授/日本ナレッジ・マネジメント学会 理事 田原祐子氏を講師に迎え、「スキル・ナレッジの属人化を防ぐ3つのポイント~「暗黙知」を言語化するために人事ができることとは~」と題した特別講演を行いました。当日の講演でお伝えした内容の一部をご報告いたします。

人事の課題、こんなことありませんか?
多くの企業で共通する課題として、以下のような例が挙げられました。
- マニュアルがあるのに成果に差が出る
- ベテラン社員のノウハウが継承されない
- OJTの内容が担当者によって異なる
こうした背景には、“経験”や“勘”として蓄積されている「暗黙知」が、言語化されていないという問題があります。さらに、人的資本経営や生成AI活用が進む今、人事部門には、知識を個人ではなく「組織の資産」として蓄積・活用する役割が求められています。

暗黙知とは?暗黙知を言語化する重要性
暗黙知とは、熟練者が持つ「ノウハウ」「判断基準」「コツ」など、経験によって培われた知識のことです。 「業務プロセス」だけでなく、“何を見て、どう判断しているか”という「判断プロセス」を言語化することが重要になります。
また、暗黙知を組織へ定着させるための条件として、以下の3点があります。
- 現場の実務に則した内容にする
- アウトプットを明確にする
- 成果が継続する仕組みを作る
単にマニュアル化するのではなく、現場で活用・更新され続ける仕組みづくりが重要なのです。
スキル可視化の先にナレッジ(暗黙知)があり、生成AIとも接続
人的資本開示指針の改定とスキルベースマネジメントという大きな変化と流れの中で、スキルの可視化の重要性が増しています。
- スキル可視化の先に、ナレッジ(暗黙知)がある
- 抽出したナレッジは、生成AIや社内GPTとの接続も可能
- 生成AIの普及により学習機会を失いがちな新入社員・若手人材の育成も考慮する
これからの時代は、単なるスキル管理にとどまらず、「暗黙知」を組織的に蓄積・活用する仕組みづくりが、人事部門に求められています。
人事部門が主導する暗黙知の言語化
属人化を解消するには、現場任せではなく、人事部門が全体設計を主導する必要があります。再現性のあるプロセスとして、「暗黙知→言語化」の3ステップが紹介されました。
Step1. 優先順位(どの業務から着手するかを決める)
Step2. 言語化(ベテランの判断プロセスを整理する)
Step3. 現場実装(OJTや制度と接続し定着させる)

さらに、実際に「暗黙知」を構造的に引き出すフレームワークを導入した企業事例もご紹介。個人がもつナレッジを組織に蓄積し、活用していくためには、人事による継続的な運用設計が重要であることをお伝えしました。
受講者の声
・業務が属人化する原因を“構造”として整理できた。
・OJT改善のヒントとして非常に参考になった。
・人的資本経営の観点でも重要なテーマだと感じた。
かんき出版の社員研修では、人材育成・組織開発に関する研修や資料をご提供しています。
アフターセミナー~(6/16)のご案内
講演で紹介した「暗黙知の言語化」を、実際の人事施策としてどう設計・運用するのか。
アフターセミナーでは、OJT改善やナレッジ継承に活かすための具体的な進め方をより詳しく解説します。

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