目次
チームビルディングとは
チームは「目標を共有し、共同して行動する集団」のこと、チームビルディングは「目標を共有し、共同して行動するすることを意識して機能させる」ことです。
単に人が集まっているだけでは「チーム」ではありません。メンバー一人ひとりがそれぞれの能力、スキル、経験を十分に発揮し、目標に向かって協力し合い、成果を出していくチームをつくります。
チームビルディング理論「タックマンモデル」
タックマンモデルとは、組織の成長状態を段階的に示したモデルです。チーム形成から解散するまでに、混乱や対立を経て、理想的な組織に成長する過程を示しています。組織の状態に応じて、形成期(Forming)、混乱期(Storming)、統一期(Norming)、機能期(Performing)、散会期(Adjourning)の5つの過程にわかれています。
タックマンモデルを学ぶことで、それぞれの過程でどのようにチームに働きかけるかを理解できます。
形成期(Forming)
形成期は、チームが結成されたばかりの初期段階で、メンバーはお互いのことを知らない状態です。チーム内に不安や緊張感・ぎこちなさが生じがちであるので、まずはリーダーがチーム全体の目標やメンバーの役割を早期に決定することが重要です。また、相互理解を深めるために、雑談する機会を増やすなど、交流する場を提供することが効果的です。
混乱期(Storming)
混乱期は、それぞれの価値観、考え方や仕事の進め方の違いが明確になり、意見の食い違いや衝突が発生する段階です。お互いの認識をすり合わせることが重要なため、よく話し合うことが重要です。自分の考えを共有し、時にはリーダーが個別にアドバイスし、チームの活動を円滑に進めるようフォローを行います。
統一期(Norming)
統一期は、チームの衝突を乗り越え、チームの目指すべき目的が明確になり、統一感が生まれてくる段階です。メンバーは、お互いにそれぞれの違いを理解し、異なる価値観や意見も受け入れられるようになります。自分自身の能力を最大限に発揮し、活発な議論が行われます。
機能期(Performing)
機能期は、チームが組織として機能し、目的に向かって一致団結し、成功体験を積めるようになる段階です。自分自身の役割を認識し、指示がなくても自分で考え行動できるようになり、それぞれの能力を存分に発揮します。
散会期(Adjourning)
散会期は、目的達成または時間的な制約などの理由によりチームが解散になる段階です。メンバーは、他のプロジェクトに参画するなど、それぞれ別の目的に向けて動き出します。このチームで得たスキルや経験を別の場で活かします。
チームビルディング研修が求められる理由
次のような理由により、チームを構成するメンバーの価値観、性別、国籍、年齢、勤労観などが多様化しています。考えも働く場所も時間もバラバラなメンバーを一つにまとめて、目標に向かって業務遂行する必要があるためにチームビルディング研修が求められています。
・年功序列や長期雇用の慣行が薄れている
・転職市場が活発化し、人の入れ替わりが激しい
・外国人雇用が進み、価値観や宗教が異なる
・育児、介護、病気との両立、ワークライフバランス重視などで勤労観が人により異なる
・リモートワークなどで、メンバーそれぞれが離れた場所で勤務する
・「タバコ部屋」「飲みニケーション」などの慣行が薄れている
チームビルディング研修の目的
相互理解を深め、心理的安全性を高める
心理的安全性とは、組織の中で自分の考えや気持ちを安心して発言できる状態のこと。1999年に組織行動学の研究者・エイミー・エドモンドソン氏が発表した論文「Psychological Safety and Learning Behavior in Work Teams」の中で心理的安全性を提唱しました。心理的安全性が高い状態では、「意見の対立を発言できる」「間違いを指摘し合う」「目標への達成意識が高い」「学習意欲が高い」と言われています。
チーム内で活発な意見が飛び交うようになるためには、心理的安全性を高める必要があります。相手やチームに対して不満や不信感があると発言はしにくいもの。お互いの価値観、考え方や仕事の進め方を相互に理解し、尊重し合うことで、安心して自分の意見や感情を表現できるようになります。
コミュニケーションを活性化する
相手のことをよく知らない場合には、自己開示を行い、お互いに深く理解し合うことは大切です。まずは会話が生まれやすい環境をつくりましょう。コミュニケーションが活性化することで、意思疎通のスピードが速くなり、不信感が軽減され、情報共有が円滑に行われるようになります。 また、知識は共有されるようになり、能力アップにも繋がります。
個人のパフォーマンスを最大化し、チームとしての成果を出す
お互いのスキルや役割を理解し、信頼関係が生まれると、チーム全体で物事が考えられるようになり、自分自身が発揮すべきことを行動できるようになります。メンバーがお互いに切磋琢磨することで、個人のパフォーマンスも組織の成果も向上します。
チームビルディング研修の効果
・チームで業務を遂行する重要性を理解することで、チームの目標達成にむけて、協力体制が生まれる
・自己開示し、お互いに理解、尊重することで、信頼関係が築かれる
・チーム内での自分自身の役割が明確になり責任感が生まれ、主体的に行動する
・メンバー個々のパフォーマンスが向上するので、生産性も高まる
・チームがよい雰囲気になり、離職防止やエンゲージメント向上につながる
かんき出版がおすすめするチームビルディング研修
【研修1】縦横の組織連携を生み出し、心理的安全性を向上させる「チームビルディング研修」
研修の特徴
・創造的手法を用いた体感型相互学習スタイル
・講師は元バレエダンサー。舞台経験で培った観察力、判断力、創造力を用いて、受講者の「個性」をより強く引き出す
・インプロや体感ワーク、対話を用い、納得感のある深い気づきを得られる
・楽しさ、笑い、一体感など研修を盛り上げる「仕掛け」を含んだプログラム構成
・ワーク体感後に「どう現場で活かせるか」を振り返るため、研修後に活かしやすい
【研修2】スポーツ界の組織運営から、迅速なビルドアップを学ぶ「チームビルディング研修」
研修の特徴
・スポーツ選手の「競技者としての成長・成功」を、座学研修による知識と思考力の強化を通じて支える研修会社の代表が講師を務める
・通算400回超、のべ7000人超のアスリートに座学指導の実績を有する
・リレー、バレーボールの日本代表チームで、指導者向けにチームビルディング研修を実施した経験を持つ
・座学慣れしていないアスリートの指導経験が豊富にあり、「わかりやすく伝える」「印象に留めるように工夫する」指導法を得意とする
【研修3】自尊感情と共感性を高め、心理的安全性の土台をつくる「マインドフルカフェ(R)」
研修の特徴
・自らの生きる意味・存在意義を長期的・本質的に掘り下げ、「自己概念=本当の私らしさ」を知る
・「本当の私らしさ」から導かれる自尊感情・内発的動機を知る
・自らで言葉化し、他者と共有することで、お互いを知り、心理的安全性が生まれる
かんき出版が提供するチームビルディング研修の特長
かんき出版の社員研修は、ビジネストレンドを発信し続けている出版社による法人向け研修サービスです。数多くのビジネス書のノウハウを持ったコンサルタントが、お客様ごとに異なる課題一つひとつに向き合い、著者ネットワークを活かしたオリジナルのプログラムを提案し、育成課題の解決へと導きます。
(1)さまざまな経験をもつ講師陣
チームビルディング研修は、スキルのインプットだけではなく、受講者同士の人間関係構築も大切な学びのポイントです。学びやすい空気づくりのできるファシリテーション力のある講師の決定が必要不可欠です。さまざまな経験をもつ講師の中から貴社の課題を解決できる最適な講師を提案します。
(2)課題に合わせてプログラムをカスタマイズ
パッケージ化された画一的なプログラムでは、企業のビジョンにフィットしない、社員が自分事として捉えられない、なんてこともあります。貴社の課題に合わせて、最適な研修プログラムを提案します。
「新入社員同士の人間関係を構築したい」「職場がギクシャクしているので、雰囲気を改善したい」「新たなビジョンができたので、それに向かってチームの方向性を合わせたい」など課題を抱えている企業様は、「かんき出版の社員研修」までお問い合わせください。