リーダーシップ研修の目的とは?効果を高めるポイントを紹介

リーダーシップ研修の目的とは?効果を高めるポイントを紹介

目次

ビジネス環境が激しく変化する今、多様な人材を率いて、課題解決を行うことがますます重視されています。リーダーのマインドとスキルを強化し、自分らしさを生かしたリーダーシップのスタイルでメンバーを牽引することが求められています。リーダーシップ研修の目的、効果を高めるポイントをご紹介します。

貴社ではこのようなお悩みはございませんか?

・多様性のあるメンバーをリードできるか、ついてきてくれるか不安を抱えている
・プレイヤー業務に追われ、メンバー管理が疎かになっている
・リーダー職自身が一般社員だったときの上司は、今の時代に合わないスタイルなので、どのようなリーダーになればいいかがわからない
・未来を担う中堅社員にリーダーシップを身につけさせたい

リーダーシップとは

リーダーシップとは、組織の目的達成のために、組織や個人を導く能力のことです。管理職は、ビジョンを示し、メンバーのモチベーション維持のために励まし、組織全体が同じ方向に向かって進んでいくよう指導・統率し、成果に繋げていきます。
リーダーシップには、ダニエル・ゴールマンが提唱した「ビジョン型リーダーシップ」「コーチ型リーダーシップ」「関係重視型リーダーシップ」「民主型リーダーシップ」「ペースセッター型リーダーシップ」「強制型リーダーシップ」、三隅二不二の「PM理論」など複数の理論があります。ビジネスを取り巻く状況、組織のありたい姿、メンバーのタイプなどにより、どのようなリーダーシップ・スタイルが適しているかは変化します。柔軟に対応できるよう、それぞれの理論を理解することが大切です。

ビジョン型リーダーシップ

リーダーがビジョンを明確に示し、そのビジョンを実現させるためにメンバーが取り組みます。具体的なプロセスはリーダーが指示するのではなくメンバーに委ねるので、メンバーの自主的な行動力が強化します。また、ビジョンに賛同するメンバーが集まりやすくなる傾向があります。ただし、リーダー自らが強い信念をもっていることが前提となるため、リーダーの信念が揺らいだりすると、チームが崩れる恐れもあります。

コーチ型リーダーシップ

リーダーがメンバー一人ひとりの強み/弱み、性格、価値観などを把握し、メンバーに合った方法で支援するので、メンバーのモチベーションを高めながら、目標達成に導くことができます。メンバーの人数が多いと、全員をフォローするのにリーダーの負担がかかります。

関係重視型リーダーシップ

リーダーが、メンバー同士の人間関係を良好に保てるように調整し、チーム内の信頼関係を構築して、目標達成を目指すスタイルです。居心地がいい環境をつくるので、チームワークが乱れた場合の修復にも有効です。しかし、関係性を重視するあまりに、目標達成に向けての行動が不足する恐れがあります。

民主型リーダーシップ

リーダーがメンバー一人ひとりの意見や提案を集め、意思決定にメンバーの意見を取り入れて、仕事と進めるスタイルです。メンバーと同じ目線に立ち、物事を考えるので、良好な関係が保てます。ただし、個々に意見が異なるので、結論をまとめることが難しく、早急な対応が求められる際には不向きです。

ペースセッター型リーダーシップ

リーダーが、プレイヤーとして高いパフォーマンスを出し、それを具体的な手本としてメンバーにみせ、成功イメージを与え、組織を率いていくスタイルです。実力主義のチームに有効ですが、リーダーがプレイヤー業務をやりすぎてしまうと、メンバーが育たないという懸念もあります。

強制型リーダーシップ

リーダーが、権力や圧力などの強制力でメンバーに指示・命令を出すトップダウン型のスタイルです。迅速な意思決定や対応が求められる場面で有効です。しかし、メンバーのモチベーションが下がり、チームを壊す恐れもあるので、状況に応じて一時的に活用することがよいでしょう。

PM理論

日本の社会学者である三隅二不二(みすみじゅうじ)が提唱したリーダーシップ理論。リーダーの行動について、目標達成に向けて管理して推進する能力「パフォーマンス(P)」とメンバーとのコミュニケーションを通じて、人間関係を良好に保ち、組織のエンゲージメント向上などを実施する能力「メンテナンス(M)」の2文字を用い、それぞれの要素の強弱を大文字と小文字で「PM」「Pm」「pM」「pm」の4パターンに分けて表現しています。リーダーの資質や現状を理解し、解決すべき課題を可視化します。

リーダーシップ研修が求められる理由

ビジネス環境の変化が激しい

VUCAと呼ばれる不確実性の高い時代では、過去の成功体験では対応できないことが多いため、不測の事態に順応できる強い組織になることが求められています。経営層、管理職だけではなく、一般社員も主体的に行動できるよう、何をすべきか自ら考え、リーダーシップを発揮して、周囲に働きかけることが大切です。

メンバーの価値観が多様化している

年功序列や終身雇用が薄れはじめ、転職や中途採用が増え、新卒から継続就業しているメンバーの割合が少なくなりつつあります。また、グローバル化、世代間ギャップ、働き方の価値観の変化などメンバーの価値観が多様化しているので、メンバーそれぞれを理解、尊重し、組織の成果に向けて率いていくことがリーダーに求められています。

働き方が多様化している

ワークライフバランス推進の影響もあり、リモートワーク、時短勤務、フレックスタイムなどの制度が充実しています。メンバー一人ひとりの働く時間や場所がさまざまなので、さらにリーダーシップが重要視されています。

リーダーシップ研修の目的

・リーダーに求められる役割や期待されているスキルを理解する
・時代に合った自分らしいリーダー像を発見する
・成果を出すための明確なビジョンを持ち、それをメンバーに共有することでチームの結束力を高める
・多様なメンバーを率いて、成果を達成するための推進力・影響力を身につける
・全体を俯瞰してイノベーションを起こしていく視点を身につける

リーダーシップ研修の対象者

管理職
新たに管理職に昇格した従業員に対して、リーダーシップ研修を行うことが多いです。チームのビジョンや目標に向かって、どのようにリーダーシップを発揮して、導いていくのかを習得します。

中堅社員
上司と後輩の中間層である中堅社員向けにリーダーシップ研修を行うことで、日常的に現場で起こる何かしらの状況に即座に対応して、業務を遂行することができます。次世代リーダーの育成にもつながります。

若手社員
リーダーシップ研修というと、役職者に対する研修のイメージが強いと思います。しかし、変化が激しい時代であるので、指示を受けてから行動を起こすのでは、間に合わないことが増えています。若手社員もチームのために自分でできることを考え、主体的に行動することが求められています。

リーダーシップ研修の効果を高めるポイント

スキル・マインドの両面を鍛える

スキルまたはマインドのどちらかではなく、両方を鍛える研修プログラムを構築します。知識を覚えただけでは現場で活かすことはできません。その知識を身につける意味合い、自組織の課題を共有し、マインドセットすることが大切です。

自社の状況に合わせたプログラムを用意する

現在はビジネスの変化が激しく、人材が多様化しているので、古くからのリーダーシップ研修では時代に合わないこともあります。経営戦略、ステークホルダーからのニーズ、自社内の課題など、企業を取り巻く状況に合わせ、実践的な研修プログラムを設計します。

リーダーシップ研修の内容

影響力を発揮させ、チーム力を向上させるリーダーシップ

リーダーシップを発揮するために、リーダーシップの本質やリーダーとして必要な要素についての考察を深めます。その上で、さらなるリーダーシップを発揮するために不可欠である自組織のビジョンを構築する力とメンバーやチームを支援する力を磨き、最後に自身のありたいリーダー像を描き、その実現のための課題と具体的施策について考えます。

▶チェンジリーダーシップ研修~険しい挑戦にメンバーをワクワクさせるスキルを獲得する~
▶リーダーシップ研修~影響力を発揮し、チーム力を向上させる~
▶影響力で周囲を巻き込むリーダーシップ研修

メンバーを成長させるサーバント・リーダーシップ

サーバント・リーダーシップとは、「リーダーがメンバーに奉仕して導く」というリーダーシップです。指示・命令ではなく、リーダーがメンバーに積極的に関わり、意見を聞き、支えながら、チームの目標に向かって進みます。サーバント・リーダーシップの基本を理解した上で、メンバーの成長につながる仕事の任せ方やメンバーへのフィードバックを学びます。

▶部下を成長させる「フォロワー型リーダー」入門講座(サーバント・リーダーシップ)

アドラー心理学から学ぶ、変革と勇気づけのリーダーシップ

「仕事やプライベートでの人間関係がうまくいかない」「もっと自分に自信を持ちたい」「折れない心をつくりたい」など、対人関係や自分自身に関する悩みを抱えています。アドラー心理学は、私たちが自分の人生を自らの力で切り開く大きな助けとなります。リーダーとして必要な能力・役割を理解し、変革と勇気づけを通したメンバーのモチベーション向上や、メンバーの能力を引き出す指導法などのアドラー心理学の勇気づけをベースとした技法で身につけます。

▶アドラー心理学をベースにした変革型(勇気づけ)リーダーシップ研修

リーダーの自己認識力を高め、内発的動機を促すマインドフル・リーダーシップ

マインドフルネスとは、「いまここに集中している状態であり、その状態から立ち上がる気づきの力(認識力)」のこと。マインドフルネスの状態が、自己認識力を高めることで、感情やモチベーションのセルフマネジメントやリーダーシップが向上すると言われています。
変化が激しく先の読めない時代に、柔軟にチームワークを活かして組織を導き、かつ自分も周囲も活き活きと歩んでいくために、リーダーにとってマインドフルネスに必要な要素です。リーダーにとっての必須能力である自己認識力を高め、自分の内発的動機の源泉に気づき、自らの価値観、使命感によって、チームを導くリーダーシップを開発します。

▶マインドフルネス研修~「今」の状態を正しく認識し、集中力を高める~

かんき出版が提供するリーダーシップ研修の特長

かんき出版の社員研修は、ビジネストレンドを発信し続けている出版社による法人向け研修サービスです。数多くのビジネス書のノウハウを持ったコンサルタントが、お客様ごとに異なる課題一つひとつに向き合い、著者ネットワークを活かしたオリジナルのプログラムを提案し、育成課題の解決へと導きます。

(1)さまざまな経験をもつ講師陣
かんき出版の社員研修は、ビジネス書の著者を中心としたプロフェッショナルな講師陣と、実用的なビジネスメソッドを学べる充実したプログラムが特長です。さまざまな経験をもつ講師の中から貴社の課題を解決できる最適な講師を提案します。

(2)課題に合わせてプログラムをカスタマイズ
パッケージ化された画一的なプログラムでは、企業のビジョンにフィットしない、社員が自分事として捉えられない、なんてこともあります。貴社の管理職に求めるスキル、課題に合わせて、最適な研修プログラムを提案します。


研修・講演などの人材育成|かんき出版の社員研修

かんき出版の社員研修は、著者を中心とした講師陣と実践的な研修プログラムで、お客様の課題を解決に導きます。

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