マネジメント研修の目的とは?効果を高めるポイントやプログラム内容を紹介

マネジメント研修の目的とは?効果を高めるポイントやプログラム内容を紹介

目次

マネジメントとは経営や組織を管理することを意味します。経営資源を効率的に活用し、組織の成果や目標を達成することで、業務管理や人材育成なども含まれます。管理職にとってマネジメント力は必須の能力のため、管理職になった早い時期にマネジメントの基礎を習得させることが重要です。また、マネジメントは、ビジネス環境の変化、人材の多様化、ハイブリッドワークの浸透、人的資本経営、ESG経営など、時代により求められることが変わるので、時代に合わせてマネジメント研修を見直す必要が生じます。
当コラムでは、マネジメント研修が求められる理由、受講対象者や内容ををお伝えします。

貴社ではこのようなお悩みはございませんか?

・視座が低いので、経営視点でのモノの見方を身につけさせたい
・プレイヤー業務に追われ、管理職としての役割を十分に発揮できない
・管理職自身が一般社員だったときの経験から得た我流のマネジメント・スタイルのため、多様化した部下の育成ができない
・部下に権限移譲ができず、業務を抱えてしまう
・管理職それぞれにより評価軸が異なり、公平な評価ができていない
・ハイブリッドワークに対応したマネジメントができない

マネジメント研修が求められる理由

ビジネス環境の変化が激しい

VUCAと呼ばれる不確実性の高い時代では、過去の成功体験では対応できないことが増えています。不測の事態に、迅速に順応・決断できるマネジメント力が求められています。

我流のマネジメント・スタイルを見直す

管理職自身が一般社員だったときの上司が行っていたマネジメント方法しか知らず、過去の経験から得た我流のやり方で管理しています。そのマネジメント・スタイルでは、多様化した部下を育成できないことが多く、見直しが必要です。

従業員の価値観が多様化している

年功序列や終身雇用が薄れはじめ、転職や中途採用が増え、新卒から継続就業している従業員の割合が少なくなりつつあります。また、グローバル化、世代間ギャップ、働き方の価値観の変化など価値観が多様化しているので、個々を理解、尊重したダイバーシティ・マネジメントが求められています。

働き方が多様化している

ワークライフバランス推進の影響もあり、リモートワーク、時短勤務、フレックスタイムなどの制度が充実しています。従業員一人ひとりの働く時間や場所がさまざまなので、マネジメントが複雑化しています。

マネジメント研修の目的

管理職は、さまざま決裁権限を持ち、企業・組織の目標達成に向けて業務を管理し、組織に所属する部下の指導・管理を行う役職です。企業によって肩書の名称は異なりますが、主任、係長、課長、次長、部長、本部長などの階層に分かれ、それぞれの役職で決済権も異なります。
今の時代はVUCAと言われ、将来の予測が困難な時代です。環境変化が激しく、これまでの経験則・成功体験だけでは目標達成が難しくなりました。管理職には、マネジメントの原理原則を踏まえた上で、先見の明を持ち、最新の情報も取り入れることが求められています。

・変化が激しいビジネス環境下で、トラブルや予定外の対応に瞬時に判断し、行動するマネジメント力に身につける
・組織の成果や目標を達成することための目標管理を学ぶ
・部下との信頼関係構築、育成・指導力を身につける
・プレイヤー業とマネージャー業を両立させる

マネジメント研修の効果を高めるポイント

受講対象となる階層を明確にする

課長、次長、部長、本部長など役職それぞれに求められる役割も、課題も異なりますので、どの階層の管理職に研修を実施するのか、対象を決めます。

研修の目的を明確にし、事前に通知する

管理職を育成して、どのような課題を解決したいのか、どのようなスキルを身につけさせたいのか、経営課題と照らし合わせて、管理職に新しい「何か」を行ってほしいのか、具体的に整理します。
日頃から社内でアンケートを取り、学びたいスキル、課題などをヒアリングし、研修企画の際に参考にするのもよいでしょう。
研修前には、受講対象者に研修の目的をしっかりと伝えます。目的が明らかになると、受講者の吸収にも差が出ます。また、受講者の上長にも研修内容・目的を共有し、上長も研修内容が身についているか確認するので、定着度にも影響します。

スキル・マインドの両面を鍛える

管理職のスキルまたはマインドのどちらかではなく、両方を鍛える研修プログラムを構築します。知識を覚えただけでは現場で活かすことはできません。その知識を身につける意味合い、自組織の課題を共有し、マインドセットすることが大切です。

自社の状況に合わせたプログラムを用意する

前述のとおり、現在はビジネスの変化が激しく、人材が多様化しているので、古くからの管理職研修では時代に合わないこともあります。経営戦略、ステークホルダーからのニーズ、自社内の課題など、企業を取り巻く状況に合わせ、実践的な研修プログラムを設計します。

マネジメント研修の対象者

大きくは受講対象となる職位によって、研修の内容を検討します。等級制度で定められたその職位に求められる役割期待に沿って、必要な要素(テーマ)を研修プログラムに組み込みます。

新任管理職

新しく管理職に昇格した人に行う研修です。主に課長職の職位に対して行われ、管理職としての役割・基本知識・マインドチェンジや、部下の指導方法を学びます。プレイヤーとしての役割を持ったまま、マネジメントを行うプレイングマネジャーも多く多忙なため、部下への仕事の任せ方、業務効率化研修をプログラムに含めることが多くあります。

既存管理職

既にマネジメントの実務経験がある管理職に対して行う研修は、自分自身のマネジメントを振り返り、さらに広い視野、高い視座を持ったマネジメントができるようマネジメント能力の向上を図ります。

マネジメント研修の内容

マネジメント

マネジメントは、原理原則を掴むことが大切です。その実践と継続がメンバーを使って組織で成果を上げることができる、よきマネージャーとなる近道です。マネジメントの全体像とマネージャーの役割を理解し、マネージャーの役割ごとに課題を抽出し、具体的な対策を検討します。
また、自身のプレイヤーとしての業務と部下マネジメントの両方を行う必要があるプレイングマネジャーの心構え・マインドセット、具体的な仕事の任せ方や業務の効率化について学ぶ研修もあります。。

▶マネジメント研修~組織力を最大化して成果につなげる~
▶プレイングマネジャー研修~メンバーに「任せる」ことで、メンバーが勝手に動く最高のチームになる~

部下育成

部下自身が業務で成果を出せるように、管理職が部下の成長を支援することです。人は経験することで学び、成長していきますので、部下の学びのプロセスをフォローしていくようにしましょう。指示するだけではなく、部下自身に仕事のやり方を考えさせたり、主体的に動く機会を与えたりすると良いでしょう。また、部下に権限移譲することで、さらなる成長が期待できます。何よりも大切なことは部下との間に信頼関係が構築されていることです。部下の特性を見極め、日頃からコミュニケーションを活発に行い、心理的安全性の保たれた組織をつくります。

▶部下を戦力に育てる技術~指示待ち部下が自ら考え動き出す~
▶リーダーのための教える技術研修~行動科学に基づいた教え方で、メンバーの行動を変える~
▶OJT・部下指導コミュニケーション研修-アンガーマネジメント×アドラー心理学

人事考課

人事考課とは、企業が定める評価基準に基づき、社員の実績や能力を査定する制度のことで、社員の給与・昇給・配置などを決定するために行われます。考課者は、部下の成果や仕事への態度を客観的かつ正確に把握し、公正に評価しなければなりません。人事考課の重要性や知識を理解し、面談の進め方、部下に納得してもらえる評価のフィードバック力を強化することが重要です。

▶評価者のためのマネジメントスキル研修

コーチング・1on1

コーチングとは、部下が目標達成できるように、学び・成長・変化を促し、潜在能力を引き出すコミュニケーション技法です。管理職が一方的に指示するのではなく、部下にアドバイスを与えることで、部下に気づきを与えて自発的な行動を促進し、能力を引き出します。
コーチングの具体的なスキルとして、「傾聴」「質問」「承認」があります。管理職は、部下の話を聴き共感し、安心感を与えます。質問することで部下に気づきを与え、部下の考えを受け止め認め、自己肯定感を与えます。
近年は、1on1を制度として導入する企業が増えました。多くの管理職が「1on1を導入したが、何を話せばいいのかわからない」という課題を抱えているので、「Why:なぜ対話が必要かを理解する」「What:何を対話すればよいか、対話の全体像を理解する」「How:どう対話すればよいか、対話で必要なコミュニケーションスキルを理解する」といったスキルも求められています。

▶1on1研修~個人に焦点をあてた対話で信頼関係強化・不安解消に繋げる~
▶1on1リーダーシップ研修~自律型人財を育成し、良好な職場環境を実現する~

ダイバーシティ・マネジメント

ダイバーシティ・マネジメント(ダイバーシティ経営)とは、多様性を活かした企業マネジメント手法です。企業競争力の強化を図るために、国籍、性別、年代などが多様な人材を活かし、その能力が最大限に発揮できる機会を提供します。その結果、イノベーションを生み出し、価値創造につながります。

▶多様化人材を活かす次世代マネジメントとチーム戦略
▶イクボスのすすめ ~職場革命~

かんき出版が提供するマネジメント研修の特長

かんき出版の社員研修は、ビジネストレンドを発信し続けている出版社による法人向け研修サービスです。数多くのビジネス書のノウハウを持ったコンサルタントが、お客様ごとに異なる課題一つひとつに向き合い、著者ネットワークを活かしたオリジナルのプログラムを提案し、育成課題の解決へと導きます。

(1)さまざまな経験をもつ講師陣
かんき出版の社員研修は、ビジネス書の著者を中心としたプロフェッショナルな講師陣と、実用的なビジネスメソッドを学べる充実したプログラムが特長です。さまざまな経験をもつ講師の中から貴社の課題を解決できる最適な講師を提案します。

(2)課題に合わせてプログラムをカスタマイズ
パッケージ化された画一的なプログラムでは、企業のビジョンにフィットしない、社員が自分事として捉えられない、なんてこともあります。貴社の管理職に求めるスキル、課題に合わせて、最適な研修プログラムを提案します。


研修・講演などの人材育成|かんき出版の社員研修

かんき出版の社員研修は、著者を中心とした講師陣と実践的な研修プログラムで、お客様の課題を解決に導きます。

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