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2023年4月から6月までの3か月間に研修導入の多い人気研修のBEST5をご紹介します。
新しい年度がスタートし、人事が最も動く時期。管理職昇格者を対象としたリーダーシップ、マネジメント、評価者などの研修の導入がNo.1。また、4月には新入社員が入社しますので、新入社員対象のビジネスマインド&マナー研修や、OJTトレーナー対象の研修実施が増えました。
「研修体系を見直ししたい。トレンドの研修テーマを知りたい」
「他社がこの時期にどのようなテーマの研修を行っているのかを知りたい」
とお悩みの企業様の研修企画の際に参考になれば幸いです。
第1位:マネジメント/リーダーシップ/1on1
新たに管理職に昇格した人を対象とした研修の導入数が最も多いという結果になりました。管理職に向けたリーダーシップ、マネジメント、評価者研修の他、ここ数年当社で一番導入が多い1on1研修を実施しました。リモートワーク下での信頼関係構築や部下指導のポイントを追加したプログラムも増えています。
●1on1コミュニケーション研修
●険しい挑戦にメンバーをワクワクさせるスキルを獲得する!「チェンジリーダーシップ研修」
●評価者のためのマネジメントスキル研修
第2位:新入社員ビジネスマナー
4月に入社した新入社員のビジネスマインドとマナーを習得する新入社員導入研修が第2位です。頭で理解するだけでなく、社会人として行動できるようにするとともに、貢献に対する自身の行動、発言との関わりに気づき、同期意識を育てます。自社の一員として、組織・環境の構造を理解し、「この組織で働く意義」を確実なものにするために、自社の未来と自己実現の共存を示唆します。
導入研修のプログラムの中にストレスマネジメント、チームビルディング、グローバルマインドの要素を取り入れている企業様もいらっしゃいます。
●お客様に「信頼」と「満足」を与える!マナースキルアップ研修
●自らの殻を自らで破り、主体的に物事に取り組めるようになる「前に出る力」強化プログラム
第3位:OJTトレーナー育成
4月に入社した新入社員のOJTトレーナー向けの研修が3位にランクイン。新入社員や若手社員の育成は、会社の未来の成長のために欠かせません。コロナ禍に入社した1年目から3年目までの若手社員。オンライン化が進み、先輩や上司とのコミュニケーションが激減し、人間関係構築が難しい、モチベーションをどう上げたらいいかわからないなど不安を抱えています。
早期離職の実態を対面インタビューで調査した「早期離職白書」(株式会社カイラボ調査)によると、早期離職の三大要因は「存在承認」「貢献実感」「成長予感」です。自分の上司や先輩社員を見て、自分の市場価値を高まらないと判断すると離職に繋がる恐れがあります。
管理職やOJTトレーナーに、マインド・スキルのアップデートや、新入社員に対するメンタルケアなどの知識習得が求められます。
●離職防止のための管理職向けスキル向上研修/OJT研修/メンター向けコーチング研修
第4位:論理的思考力向上(ロジカルシンキング/ライティング)
論理的思考は普遍的なビジネススキルです。正しく、効率的に伝えることは、会議や商談など日々のビジネスのコミュニケーションの中で重要なことです。ここ数年は、リモートワークの普及により、対面での会話が減り、メールやチャット、資料などを用いた文書でのコミュニケーションが増え、論理的に「書く」スキルも求められています。
●ミニマルシンキング研修
●テンプレートを用い、伝わる文章が書けるようになる「ビジネス文書研修」
第5位:ダイバーシティ&インクルージョン
組織において多様化が急速に進み、ダイバーシティ&インクルージョンが経営課題の一つとして重視されています。日本における働き手の多様化は、1980年代の男女の雇用格差是正から始まり、その後、少子高齢化に伴う労働人口減少をきっかけに、障がい者雇用、外国籍社員の登用、介護離職問題、シニア活躍、LGBTQ、などと急速に拡大してきました。さらに最近では働く場所の制約もとりはずされて、その多様化は加速の一途を辿っています。単に異なる性別・国籍・価値観をもった人たちを組織に迎え入れ多様性を高めるだけでは、葛藤やミスコミュニケーションが起きやすく、成果はでません。そこで必要なのがインクルージョン(包摂性、包括性)の視点です。組織の一員として受け入れられながら、独自性や自分らしくいられる組織づくりが必要です。
●ダイバーシティ&インクルージョン/アンコンシャス・バイアス/LGBTプログラム
●多様化人材を活かす次世代マネジメントとチーム戦略